同友会ニュース−活動報告
米子支部6月例会 報告のまとめ
経営の軸は常に「人間尊重経営」
●とき:6月23日(火) ●ところ:カフェ・レスト・バー・ドドド
「企業の発展は地域との共生」
~人を生かす経営を自社から地域へ~
報告者:有限会社思風都(シーフード) 代表取締役会長 土井 善子
中同協障害者問題委員会副委員長・京都同友会
子ども達に安心・安全な食事を提供したいという想いから、主婦から経営者になられた土井氏。まだ「シーフード」という言葉も浸透していない時代に、京都初のシーフードレストランを開業されました。そのころにアトピーやアレルギーを持った子ども達が外食することすら困難な現実を知り、そんな子ども達でも食べられるおいしい料理を提供したい、家族でレストランに来てお母さんが少しは楽ができるようにしたい、という想いからアトピー、アレルギーを持った子どもが食べられることのできる料理の開発・提供を始められました。その後、口コミで広がり今では地域住民の方はもちろんのこと、タクシーの運転手さんの推薦で全国から修学旅行生が来店し、自慢のバイキングを堪能しています。
障害者の方の就労先が、封筒の切手やラベル貼り、封入・封緘などの軽作業や清掃業務程度しかなかったころ、障害者の方の持っている可能性を見出され、軽作業や清掃業務の他に、レストランという選択肢を作りたいと、聴覚障害のスタッフを雇用。
この雇用で、障害者の方でもレストランの仕事をこなせることを確信、また、この雇用により、既存スタッフのコミュニケーション力の向上等の効果もあり、今も多くの障害者の方が働かれており、職域の幅を広げるべく活動されておられます。
現在は孤児院の子ども達の就労支援にも積極的に取り組んでおられます。
土井氏の経営の軸は常に「人間尊重経営」であり、人のみならず、空気や水など人類の共通の財産を汚すような経営は絶対にしてはいけないという事を強く言われておられました。
第2創業としてペットサロンやペット同伴可能なカフェなども展開しておられますが、全てにおいて、レストラン開業当初から変わらない人を思いやる気持ちに溢れた報告をしていただきました。
報告:株式会社アド・ワーク 田邊 貴翔
グループ討論:「今日の報告を聞いてあなたは明日から何を実践しますか?」