同友会ニュース−お知らせ
2015経営労働問題全国交流会in鳥取
2015経営労働問題全国交流会in鳥取
『社員ひとりひとりに光を
経営指針・企業変革支援プログラムの実践を』
主催:中小企業家同友会全国協議会 設営:鳥取県中小企業家同友会
参加費:20,000円(夕食交流会費・報告集代含む)※宿泊費別
受 付:総合案内所:米子市文化ホール
全体会:米子コンベンションセンター
分科会:米子コンベンションセンター・米子市文化ホール
米子ワシントンホテルプラザ
交流会:記念講演:米子ワシントンホテルプラザ
<スケジュール>
8月20日(木)1日目
12:00 受付開始(米子市文化ホール 総合案内所)
13:00 全体会・問題提起(米子コンベンションセンター 小ホール)
13:50 会場移動
14:20 分科会(コンベンション1・文化ホール1・ワシントン2)
19:00 夕食交流会
20:30 終了
8月21日(金)2日目
9:00 全体会・分科会報告(米子ワシントンホテルプラザ)
9:40 記念講演
11:10 二日目のまとめ
11:30 閉会
●問題提起
今こそ、同友会らしい経営指針の実践運動を!
~「労使見解」発表40年を迎えて~
問題提起者:株式会社ヒューマンライフ 代表取締役 中山 英敬 氏
中同協経営労働委員会委員長・福岡同友会代表理事
中同協経営労働委員会では、経営指針の実践とは「指針で掲げた企業像に近づくための成果を伴う具体的な行動」と定義しています。全国的に経営指針成文化運動は広がってきましたが、「実践につながらない」との声も多く聞かれます。「労使見解」発表40年を迎え、1社1社が成果を出すような実践運動を広げていくための経営労働委員会の活動のあり方を改めて考えます。
●分科会
第1分科会 労使見解の実践と普及
労使一体にて持続的成長を可能にする社員主体経営
労使の信頼関係は経営情報の100%開示と経営チェックシート
報告者:株式会社鐘川製作所 代表取締役社長 鐘川 喜久治 氏
福岡同友会理事・地球環境問題委員長
【会社概要】
創業:1914年 資本金:6,310万円 年商:15億6000万円(2015年6月決算)
社員数:81名(内短時間勤務社員6名・派遣社員1名)
事業内容:金属加工製品・水産機械製造・建築金属工事施工
URL:http://www.kanegawa.co.jp
7年前の社長就任から社員の成長スピードに合わせて社員の経営参加を進め、①社員による経営計画書の作成と発表会、②社員が無記名で行う社長の査定と結果の発表、③全社員参加による自社の決算書の勉強会、④社長の給与の開示と社員にて行う昇給・賞与の金額の決定などに取り組んできました。リーマンショックに際しても売上35%減ながら2カ年の経営方針を発表して社員の協力の元に雇用を守った結果、黒字決算ができて労使の信頼関係がより堅固になりました。以後、増収増益を重ねながら社員数も47名から81名に増えています。鐘川氏の実践から労使見解を自社にどう生かすのかを学びます。
第2分科会 経営指針成文化・実践運動の推進
経営指針成文化が地域を残す
日本一小さい県のお金だけではない「地方創生」
報告者:有限会社サイン技研 常務取締役 中尾 大介 氏
鳥取同友会 前 経営労働委員長
報告者:まほろば税理士法人 副所長 播間 光広 氏
鳥取同友会 米子支部 経営指針担当
【会社概要】
有限会社サイン技研
創業:1981年 資本金:800万円 社員数:5名 事業内容:サイン・デザイン・プリント・デジタルサイネージ URL:http://www.sign-giken.com
まほろば税理士法人
創業:1985年 資本金:300万円 社員数:9名 事業内容:税務・会計業務 URL:http://www.tkcnf.com/mahoroba/pc/
全国46番目に生まれた同友会として、また縮小社会最前線の鳥取県で行われる「経営指針を創る会」が地域をどう残すのか。経営指針作成を通じて感じた地域の未来像・今を生きる私たちの役割を考えます。
第3分科会 企業変革支援プログラムの活用と普及
「才」(テクニック)と「徳」(マインド)の経営を目指して
設立以来赤字無し、連続黒字経営の真髄とは
報告者:株式会社現場サポート 代表取締役 福留 進一 氏
鹿児島同友会 副代表理事
【会社概要】
創業:2005年 資本金:1,500万円 年商:2億5000万円
社員数:31名(内パート・アルバイト4名)
事業内容:建設業向クラウドサービスの企画・開発・販売・サポート等
URL:http://www.genbasupport.com
2005年の創業から3年程は、短期の販売戦略に偏った理念のない経営を行っていました。結果、業績は上がっても人が定着しない時期が続きます。その後、経営指針を作成し、理念重視の経営に舵を切り、革新のスピードを上げるために、企業変革支援プログラムを使ったアセスメントを毎年実施しました。自社の成熟度を把握し、更なる革新に繋げるべく、2014年には、鹿児島県経営品質賞にチャレンジし、「優秀賞」を受賞しました。際立った結果として、社員満足度90%以上・お客様満足度90%以上・賞与納得度100%等がありますが、そこに至るまでの過程を報告します。
第4分科会 人を生かす経営実践企業を増やすための労使における今日的課題の検討 (労働環境整備)
社員が生き生きと働ける会社をめざして
社員参画型で進める労働環境改善の取り組み
報告者:野水鋼業株式会社 取締役会長 野水 俊夫 氏
千葉同友会 理事・条例憲章学習推進本部長
【会社概要】
創業:1956年 資本金:7,800万円 年商:32億円
社員数:52名(内パート・アルバイト11名)
事業内容:ステンレス鋼材の切断販売
URL:http://www.39nomizu.co.jp/
社員が生き生きと働ける会社をめざして、野水鋼業㈱では従業員代表による福利厚生委員会、社員満足度調査などを通じて社員の要望をつかみ、労働環境の整備に取り組んできました。この過程を通じて労使双方の意識が変わり、コミュニケーションも強まるなどの成果も生まれています。「開かれた経営」や「全員参加の学習型企業」を理念に掲げ、社員参画型で進めてきた同社の労働環境整備の実践に学びます。また中同協経営労働委員会の「就業規則ガイドライン」(仮称)作成プロジェクトからその取り組みの概要を報告します。
●記念講演
社員と共に、地域と共に
~「労使見解」実践への期待~
独立行政法人労働政策研究・研修機構 主任研究員 呉 学殊(オウ・ハクスウ)氏
<プロフィール>
1997年3月東京大学大学院博士課程人文社会系研究科修了
2001年3月東京大学大学院博士学位取得
1997年4月より日本労働研究機構に勤務、現在に至る
専門分野/産業社会学・労使関係論。
発表されてから40年、「労使見解」は常に経営者としてのあるべき姿勢を示し続けてきました。呉氏は、長年、労使コミュニケーションについての実態調査、数多くの同友会会員企業も含めたヒアリング調査などに取り組み、「労使見解」や会員企業の経営実践についても深い関心を寄せています。その豊富な知見を踏まえ、労使を取り巻く現状や課題、労使コミュニケーションの重要性、「労使見解」実践への期待などを語っていただきます。