同友会ニュース−活動報告
鳥取支部12月例会 報告のまとめ
「わが社の一番の強みは、なんといっても、一緒に頑張れる社員の存在」
●とき:12月9日(火) ●ところ:鳥取市文化センター
『倉吉発 下請けのプライド』
~自社の強みを見つけ出す方法~
報告者:有限会社ミノハラ製作所 代表取締役 蓑原 康弘 氏
倉吉準備会副会長
前職として医療機関に勤務されていた蓑原さんですが、在職当時、現場スタッフと上司との板挟み状態に陥り、悩んだ末に退社されることになりました。退社後は実父の経営するミノハラ製作所に入社されますが、社長のワンマンぶりとそれに異を唱えず従順する社員の在り方に違和感を抱くさ中、残念なことに社長が他界されてしまいました。
そのまま社長の座を継承した蓑原さんですが、社長の在職中に引継ぎ的なことは一切受けなかったこともあって、社長就任後は、何をどのようにすればいいのか戸惑う日々でした。会社の経営状況実態は先代が亡くなる前に知らされた負債の多さに驚き戸惑い、危機感を感じざるを得ませんでした。
とりあえず就任後最初に行ったことは、取引先へのあいさつ回りや従業員のリストラ等で、いずれも会社の立て直しに直結するものではなく、会社をたたむことさえも選択肢の一つと考えていました。
そんな頃、知人より同友会入会の勧誘を受け、そのまま入会、さらには経営指針を創る会にも参加されました。経営指針を創る過程で、社員との関わりの重要性に気付き始め、「自分が変わらないと社員も変わらない」と認識するに至りました。
蓑原さんが特に重点を置いたのは、いわゆる「見える化」でした。①生産②社員の頭の中③社員の想い これらのことをどんどん可視化していくことにより、社員との関係も変化し始め、自身経営者になり始めたと実感できるようになってきた今日この頃です。
また、経営指針を創る会に参加したことにより、自社の強みの見つけ方も把握できるようになり、その結果、様々な側面で「わが社がいかに多くの強みを持っているのか」と認識できるようになりました。
以上のとおりの蓑原さんの報告でしたが、お話の中で印象的だったのは、最後の部分で話された「わが社の一番の強みは、なんといっても、一緒に頑張れる社員の存在」という言葉でした。
<報告>ちづ司法書士行政書士事務所 金 允基
グループ討論テーマ:『自社の強みは何ですか!』