同友会ニュース−活動報告

米子支部5月例会 報告のまとめ

会社に集まった人を大切に自社の理念に則した行動で今の危機を乗り越えよう

        ●とき:5月14日(水) ●ところ:国際ファミリープラザ

      『積み上げてきたものを礎とし、少しずつ成長していこう』

          ~会社に集まった人を大切にしていくこと~

       報告者:ティーアンドディー(有)  代表取締役  錦織 信雄 氏
                      鳥取同友会 副代表理事・米子支部長

 ツアーやパーティー企画に携わり、沖縄や信州を飛び回られていた学生時代。ご家族からの信用も薄い(本人談)余りよろしくない生活を送られていた錦織氏でしたが、卒業後、親孝行もしないといけないと思い、米子に帰り佐川急便に入社されます。しかし、当時から独立志向が強く、いつかは“一国一城の主”になりたいと思われてきました。

 10数年の勤務後、新ゴールドプラン(高齢者保健福祉5ヵ年計画)の施行に伴い友人と介護事業を立ち上げられました。独立起業される錦織氏を心配され、当時岡山同友会事務局におられたお姉さまの誘いで、岡山同友会の例会に参加され同友会と出合われました。

   介護業界大手のネームバリューや組織力、規模には叶わない中で、世の為人の為になる独自色を打ち出したサービス提供を行うことに自信と誇りを持ち、着実に成果をあげられてきました。錦織氏のデイサービス施設では、誰にでも気持ち良く来ていただきたい場にする為、“おもてなし係”(コンシュルジュ)の配置や通所される方々が自由に選択できる3つのコースにこだわれています。利用者さんが意欲的に利用される“アクティビティ&リラックスコース”、認知症の方などにゆったりとした時間を提供できる“まったり・ゆっくりコース”、デイサービス利用後のご自宅での意欲や能力を向上できる“くらし安心コース”など・・・独自性に富んだ内容で運営され、規模も売り上げも順調に推移していました。

   しかし、順調にきていると思われた業績も悪化の足音が徐々に近づいてきており数字にも影響が出始めていました。今年初めには数人の職員が離職するという事態になり、立て直しの必要に迫られます。錦織氏はその原因が、経営指針書の擦り合わせの優先順位が下がってしまった事、その状況を引き起こした判断の甘さだと分析され、会社のバランスや今の事業所の空気の澱みをなくし新しい景色を見る為に前を向ける働く環境整備に取り組まれました。正社員比率の向上や同期入社組が支え合えるような定期採用、又、職員さんの物心両面の向上、中期計画に則った新しい商品やサービスを嗅ぎわける鋭い嗅覚等。

   これからの介護業界は介護による収入だけでは難しい時代です。その為には同友会で得た知識や経験を礎とし、会社に集まった人を大切に自社の理念に則した行動で今の危機を乗り越えようとされている現実に向き合った真摯な報告でした。

                      報告:医療法人社団 悠々 山口 清文

グループ討論テーマ:『あなたは明日から何を変えますか?』

グループ発表NGワード『コミュニケーション』  

 

 

 

 

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