同友会ニュース−活動報告
鳥取支部 8月例会 報告のまとめ
行動を起こさない限り、会社は絶対に変わらない!
●とき:8月27日(火)18:30~21:00 ●ところ:とりぎん文化会館
『 専務の役割から学んだ、経営者への「自己革新」』
~会社を「好きか?」が自己を変え会社を変える~
<報告者> 松本ギフト(株) 専務取締役 松本 勝彦 氏
広島同友会 福山支部
大学を卒業後、中堅洗剤メーカーに入社され、神戸の営業所に配属されるが、29歳の時、体調を崩され退社。1年間の休養を経て、家業である松本ギフト㈱へ入社される。
入社当初、会社は非常に厳しい時期であり、具体的な方針がないなど、社内でも不平不満が多く噴出していた。『 どうしたらいいのか、分からんのじゃ・・・! 』と社長が吐露した思いがけない一言で、自信のやる気スイッチが入り、社業に本気で向き合うことを決意される。
どんな組織を創ったら強い会社になるのか?様々な課題が浮かび上がる。『 社員さん全員の力なくして、この状況は乗り越えられない! 』戦う為の環境を整備する為、店舗改装に着手。結果、社内の雰囲気が変化した。意見を取り入れる社風が必要である事に気付かれます。
同友会への入会は、課題が多いのに組織に反映されないなど、様々なジレンマを感じている時だった。会社方針に関しても、正しい事を言っているのに理解してもらえず、悩んでいた時に、同友会の先輩からの一言が胸を突き刺す。
『 君の言っている事は正しい!だが、伝わらないのは君に原因がある! 』 『 方針に対して、信念はあるのか!? 』 数日後の営業会議で集中砲火を受けるが、腹を据えていたので、我慢強く意見・自身の考えを伝えていった結果、社員さんが協力的になり、耳を傾けてくれる様になった。本気さが伝われば、必ず組織のベクトルが合う事に気付きます。
同友会活動の中でも、責任の所在の大切さ、社業へ活かす大切さを学ばれる。
定年退職者の後、雇用か削減かでも、先輩会員に相談。右腕にしたいと思っていた方がいた。今後の事を考えて増員を決断した松本さんは社長を説得。4度のご訪問の末に雇用。初の人事採用で、人の生活を背負う責任を痛感。社員さんに対する気持ちの変化が芽生えた。
この社員さんの雇用は、社内環境にも変化が表れ、まとまりのある組織になり始めると同時に、新しい取組みとして通販分野への参入など、変化をもたらした。経営者としての自己改革である。
『 君は、実は仲間に対して無関心な人間である! 』 会社を良くする為に同友会に入会し、新しい風を起こしていく活動をしているにも関わらずいつしか、学ぶ姿勢を失っていたのだろう。
経営理念は必要であると感じていたが、ぼやけていた。ある先輩の一言で気付きを得た松本氏は、歴代の社長、そして社員全員の思いを形にする為、経営理念の成文化、通期行動計画書の成文化に着手・策定します。
報告のまとめとして、『 順風であっても、「 本当にこれでいいのか? 」を研鑽する姿勢 』行動を起こさない限り、会社は絶対に変わりません。
そして、私達へ『 私は、本当に多くの事を同友会組織・仲間に教えて頂き、現在に至ります。
これからは、自身の勉強だけでなく、「 恩送り 」 が出来る経営者となれるよう精進致します 』同友会活動を通じて多くの事を吸収し、次年度社長を継承される松本氏。熱い想いの詰まった、刺激のある報告だった。
報告:例会委員会 ㈲鳥取オートガラス 山根 智
グループ討論テーマ:『経営環境や社内環境を変える為に、自らが行っていることは何ですか?』