同友会ニュース−活動報告
米子支部 10月大例会 報告のまとめ
理念は心。心を大事にする会社になろう!
●とき:10月22日(月)18:30 ●ところ:米子全日空ホテル 飛鳥の間
「会社づくり 経営は「覚悟と責任」
~共によろこび、幸せになるために~
報告者:(株)ロッコー 取締役部長 西村 佳津子氏
大阪同友会 女性部幹事長
ロッコーへ入社して夜中から市場に立って名刺を配り顔を広げていった西村氏。「器のない人ほど偉いフリをする」「お客さんは誰なのか売り場を見なさい」「経営者になるなら現場を知れ」周囲の声を受けて売上は徐々に伸びていきます。
色々と大事なモノを置き去りにしている事は分かっておるけど仕事が楽しい。意地になっている自分が居る。自身を働く道具と揶揄した西村氏。温かいご飯の出てくる病院と冷たいご飯を食べる家。それなら私は前者がいい。重たい言葉を残し両親が他界します。今まで何のために働いていたのか分からなくなってしまいます。その時初めて社員や、その子供達に人間として目が向いた瞬間でした。そして大手取引先の閉鎖。その時は自分のプライドのためだけに数字を作り損失をカバーし役員に。しかし責任だけが重くのしかかります。
そんな折、同友会と出会います。出席した総会で「社員は信頼できるパートナーである」と言われ衝撃を受けます。そして他の女性経営者の姿を見てその輝きを目の当たりに。いざ経営者になるも「維持・発展」難しさを痛感します。数字欲しさに未払い客の対応にメンバーから怒りの言及が。経営者としての「瞬間の判断と責任」を問われました。理念作成では説明中、つい口から出たサービス残業の話からまたも怒りの雷が落ちます。ありがとうのフリをしていた自分に気付き、泣きながら社員との再スタートを約束。
5年後のビジョンが見えていますか?問題と課題が見えているか。場当たりでは駄目。仕組みを作って変えていかなければ。今したかったら今スグやる事!明確な役割を持って臨む事が大事。本気で変わる!という覚悟があるのならば社内で「変えてほしい。勉強してほしい。直してほしい事」をアンケート聞いてみよう。皆は答えてくれます。魅力的な会社とはどんな会社か。自分が居ないと困る会社。居場所がある会社だと。感謝の気持ちを伝えると同時に継続勤務してもらえなかった社員から多数の気付きと学びがありました。
悩み、引き止めつつも辞めていった事に想いを馳せます。さあ、あと3年。後継者を育てたいという西村氏。理念セミナーで自身の全部をさらけ出して裸になる覚悟があるか。作る事より、作り方と考えを学ぶ事が重要。あなたは社員さんが好き?自分だけでやっているつもりになっていませんか?いっしょに居てくれる仲間が居ますか?と問いかけます。 またM&Aで大手取引先がなくなるという西村氏。次の試練です。前回は自分だけの問題だった。今度は皆を守る責任がある。怖い、と。でも待っては駄目だ。自分から動く事。目標。それは絵に書いたモチでもいい、まず書こう。イメージしよう。そこからがスタート。理念は心。心を大事にする会社になろう。社員達がこれはボクらの会社だ!と言いました。次回、このピンチをみんなで守ったよ!と嬉しい報告が聞けるのが楽しみな西村氏の報告
でした。今回の熱い報告、本当にありがとうございました。
米子支部例会委員会 委員長 福島 正剛 ㈲福島商店
グループ討論テーマ:あなたの会社の課題が見えていますか