同友会ニュース−活動報告
倉吉支部準備会 3月例会 報告のまとめ
経営は人、経営者の姿勢が大切
『自分の生き方に覚悟を決める(会社は人生)』
~同友会でどう学ぶ?~
<報告者> ㈱トキラボ 常務取締役 前原 りつこ氏 岡山同友会理事
最初、看板屋に就職しコンピュータのデザインをしながら、その後13年間1日20時間位、家事・子育て・仕事に頑張ってこられます。そのころは自分のために生活していたので辛くなかったと言われます。ただ、一方こんな97%下請けの仕事をこのまま続けていいのかと考えてこられます。
そして、平成7年5月に、「脱下請け」「自分達のために楽しく仕事をしたい」を決意し、はじめは2人で創業。その後すぐに現在の土岐社長が営業で入社され3人で頑張り、当時は仕事もあって業績も伸びていた。
平成15年岡山同友会に入会。前社長と二人、同友会で「経営って何ですか。」を学び経営指針を作ります。社員も5人、6人7人と増えていきます。しかし、前社長との考え方がちょっとづつ変わってきます。平成20年、リーマンショックを機に業績悪化。社員の給与20%カット、もっと経費削減しなければならないのに。前社長に社長交代を提言するも辞めない前社長。「何のために経営してきたの。」経営指針を前社長と一緒に作りながら、一緒に仕事が出来ないほど考え方が違ってしまったのか(今思えば、前社長は能力主義だったのかな)。社員の人生を背負っているのに。
ついに2回目の創業。新しく看板屋を始められます。「土岐社長と6人の社員が一緒に
ついて来てくれて感激。仕事は社長と自分だけではできない。ついて来てくれた社員に助けられたようなもの」と語られます。
「経営理念や経営指針を作っただけではダメ。それより経営者の姿勢が大切なことを身をもって体験した。」それから経営指針を「どうしたいのか。どうなりたいのか。」それを自分のために作って欲しい。「会社の状態が悪い時に経営指針は真価を発揮し、自分の事業を見直せる。」「人生、価値観を貫くこと」最後に「やはり経営は人」と、前原さん持ち前のバイタリティと前向きな姿勢で語られ、「本音で、自分のために、何で経営しているのか、どういう生き方をしたいのかを考えて欲しい」と締めくられました。
グループ討論のテーマは①「何のために経営していますか?」②「社員は経営者にとって何ですか?」でした。
報告:塩谷エンタープライズ㈱ 塩谷 眞司