同友会ニュース−活動報告
米子2月拡大例会 報告のまとめ
経常利益は「未来のための費用」!
●とき:2月16日(火)18:30 ●ところ:米子全日空ホテル2階
ワッ!!跡継ぎは大変だ!
『創業300年十四代目が語る企業再生への挑戦!』
~10年連続赤字、債務超過からの脱出!~
<報告者>(資)若竹屋酒造場 第十四代社長 林田 浩暢氏
福岡同友会理事
大学卒業後、広告代理店、デパート勤務を経て、1992年後継者として帰郷。以前より始まっていたディスカウントショップ乱立の影響を受け、自社の在庫が減らず、原酒タンクも減らない状況から、10年間赤字続きであることを知る。そのため、「日本一の酒蔵にするぞ!」という熱い思いが従業員さんに響かない。
先代社長の作る売り上げ目標にはほとんど根拠がないため、「上から作る」経営計画になっていたのが問題。自分で経営計画を作ることになり、まずは借金返済のために経常利益がいくら必要なのかを考え、次に人件費以外の固定費を下げることを考え、さらには粗利率を上げることにも奮闘する。その上での売り上げ目標ができ、「下から作る」経営計画に変わる。その本気の経営計画ができたことにより、経営戦略も本気で考えることになり、経営理念が自然と生まれる。
債務超過がクリアとなった今では、経常利益は「未来のための費用」であることに気付くに至る。経営指針、特に経営計画と経営戦略をしっかり作ることが、会社が迷子にならないために必要な「意志」表示である。
涙あり、感動ありの熱い熱い報告でした。時間が足りず、分析の仕方について、また機会を設けご報告いただけることを期待します。
グループ討論のテーマは「あなたの考える『経営者の役割』とは何ですか?」でした。経営者のやるべきことはたくさんあります。まずは、自社の経営課題を見つけることが経営者の責任である、など、討論を通し、多くのことを学びました。
報告:例会グループ ㈱Mnet Corporation 渡部 正人