同友会ニュース−活動報告

第5回定時総会・記念講演のまとめ

労使の信頼関係の確立を!

㈱千代田エネルギー会長 田山 謙堂氏 鳥取県中小企業家同友会 第5回定時総会(2008年4月23日)
<記念講演のまとめ>

       『人を生かし先を読む、困難な時代の経営者の戦い』
           ~決断の時とその揺るぎない指針~
       
     講師: ㈱千代田エネルギー 会長 田山 謙堂氏 (たやま けんどう)
                         中小企業家同友会全国会議 顧問

 今年1月で同友会歴・満50年目を迎えられた田山謙堂氏がついに鳥取同友会を訪ねられた。
 流石「中小企業における労使関係の見解」(1975年発表)の田山氏だと納得のいく、『柔軟性』あふれる分かりやすい語り口でお話し頂いた。
 「1958年5月就任以来、42年間社長を継続出来たのは、同友会の学びと成長のおかげ」という言葉から始められた。
 そして「不易流行」…経営者は「変わらずに守っていくべき事」と「変化をしっかりつかみ変わっていくべき事」をきちんと把握し、広い視野と先見性を持って舵取りをすること。
 田山氏が同友会運動で学ばれた経営者にとって必要なこととして、
 ・労使の信頼関係を確立する。
 ・経営指針の成文化は経営者にとって最も大切な責務である。
 ・人材を確保し、人材を育成することが企業発展の根本である。
と続けられた。
 同友会では50年前から労使の信頼関係について議論をされてきた。労使の一体感を作りだすためには、会社にどんな空気感を出すべきか…どんな会社にしたいか、会社は地域にどんな役割を果たすか、そのためにはどんな手段が必要か、…
 田山氏が経営を維持し発展させるために続けてこられた多くのご努力をお聞きした。それでも、社員自身の意識改革がなかなか進まなかった時、社員と「いい会社」を見に行った。「いい会社」は「やり方が違う」、徹底的に学び社員が変わり、収益が上がっていった。
 新しい仕事をつくり出す…お客様が喜ばれ、他社に真似出来ない技術と商品づくり、5つ新事業を試み、3つ失敗しても命取りにならないようチャレンジを続け、新しい会社の柱を作り出していく…、力強く「経営者」をご報告頂いた。 
 田山氏に「分かりやすいお話ばかりでした」と申し上げたところ、「自分も難しい事を言った時があったが、やはり相手に伝わらないと意味がないから」と返され、1930年生れの大先輩から「一流」を教わったと思った。
 ご講演の後、田山氏の「同友会運動の歴史と理念」を読んでみた。戦後中小企業運動が起こった背景を知り、当時の中小企業経営者に比べれば、現代の経営者はまだ幸せと思えた。

                 美保テクノス㈱ 執行役員設計室長 清水 勉

中小企業家同友会全国協議会顧問 田山 謙堂氏

 

 

 

今、新しい柱を建てるべく模索中と語る田山氏

 

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