同友会ニュース−活動報告
新春1月例会報告のまとめ
”社員一人ひとりにスポットライトを”
≪新春1月例会報告のまとめ≫
『理念経営が社員の元気を引き出す』
~理念で育ち合う企業づくり・人づくり~
<報告者> ㈱ビイサイドプランニング 代表取締役 永田 咲雄 氏
滋賀同友会理事 湖南支部支部長
新春1月例会は、滋賀同友会理事そして滋賀同友会湖南支部支部長の㈱ビーサイドプランニング代表取締役永田 咲雄さんにご報告して頂きました。
永田社長さんは3人の女性社員さんと共に来米され、報告のみならず社員さんと共にグループ討論にも参加され同友会活動の素晴らしさを熱く語られました。
しかし地域情報誌の発行、人材派遣等の事業運営を行う会社の代表である永田社長さんは一度同友会を中断し、幽霊会員になられた経験の持ち主でも有りました。
同友会との出会いは取引先の紹介。社員さんとコミュニケーションがうまく取れない、社員さんが会社を辞めてしまう、そんな状況の中で入会を決意され、経営指針の成文化や経営理念の作成に取り組まれますが、いくら同友会活動をやっても会社の内容に改善の兆しは見られず35歳から40歳のころ一時活動を中断されました。
報告の中でこの時期のことについて、作った経営指針は数字だけの内容、経営に関しては任せっきりで責任転嫁、そしてある時期には別の会社をつくり利益のみの追求に走り、社長である自分が社長としての仕事をしていなかった時代であったと回顧されていました。
しかし、中核を担っていた幹部役員とその廻りの幾人かの社員の退社と言う事態に追い込まれたその時、たった一人残った古参社員の“人が信じられない社長の下では仕事が出来ない”の一言に、再び自分は何のために経営してきたのかの疑問に立ち返られます。
当時を振り返り、その時、同友会しか知らない自分が居たと話され、同友会活動を再開。社長と従業員の役割の違いに気づかれ、自分が社員を追い込んでいたこれまでの経営姿勢について、社員に対し謝罪することと同時に経営理念の再構築に取り組まれます。
自分が本当に作りたかった会社について、十年後の会社の姿について社員ともう一度話し合い、地域に元気を発信できる新しい経営指針をスタートされます。
経営内容を明らかにし、社内報作り、様々な委員会・プロジェクトの創設、折々の行事実施等社員の方々との仕事だけにとらわれないコミュニケーション作りとそれぞれの責任者として社員一人一人にスポットライトの当たる数々の施策を実行に移された結果、今では社員が自ら進んで同友会活動に参加し幹部社員は報告をされるまでになる等、社内の活々とした様子を話されました。
終身雇用、年功序列が基本でありながらも学び続け変化し続けなければ生き残って行けない、十年後までのレールは自分が敷設しなければと話され、そうした中、自分の今一番の仕事は理念の浸透、社員の教育、絶対につぶれない会社作りだとも話され、そしてこの流れが本物であるかどうかは、この二、三年の結果次第でその真価が問われると結ばれました。
補足説明と質問への回答の時間にも永田社長さんと一緒に働く職場は本当に元気を発信し続けることが出来る職場であろうと容易に想像できるほど感動を覚えた報告でした。
グループ討論は「今、会社と社員は元気ですか?」と言うテーマの下、活発で有意義な討論を行いました。
例会担当グループ ㈱ 備中屋本店 河村政広