同友会ニュース−活動報告

鳥取支部10月例会 報告のまとめ

         ●とき:10月20日(火) ●ところ:鳥取市文化センター

             『経営指針を創る会に参加して』

           ~今こそ皆で考えよう 経営指針とは何か~

     <報告者> 株式会社 西米商事 代表取締役 杉村 忠輔 氏
                            鳥取同友会 米子支部
             有限会社 渡辺商店 取締役 渡邉 冬樹 氏
                            鳥取同友会 米子支部

  (杉村氏)
 元々はお米屋さんから始まり「衣食住」全てに携わりたい思いから不動産業として創業。その由来から株式会社 西米商事という社名になる。

 4代目となる杉村さんは、2年前に紹介者の島根同友会 小田代表理事報告の例会に参加し、グループ討論からも真面目な会と理解され入会されます。

 日々学んでいるが、なかなか右肩上がりにはいかない現状。また、どうゆう方向に進んでよいか分らない、43年目の会社だが経営理念がない等の思いがあり、経営指針を創る会に参加します。

   受講中、講師団から社長の立場になってからは言われないようなことを指摘され多々、戸惑うこともありました。印象に残っている質問で、「何を売っている会社ですか?」について、お客様へ何を提供できるのか・どこまでお客様のためになっているのか?今も考えを深めているが、答えのない答えを探していて、自分自身で見つけるしかないと話されました。

 理念は散々と変えていったが最終的には、今までの会社の在り方とずっと自身の中にあったお客様とお客様をつなぐ仲人という言葉がキーワードとなりました。

   7月に社内発表しましたが、社員の反応はあまり感じられませんでした。しかし、その後にお客様への応対が以前とは違うことを感じる場面を見るようになってきました。

 振り返られて、自分自身の幅と色々な見方が変わってきた。今、社長として地域貢献への取り組みとして、会社自体を地域のコミュニティにしたいと熱く話されたことが印象に残りました。改めて、自社と地域との関わり方についても、自身が役割をどのように捉え、行動していくのか考えさせていただきました。

  (渡邉氏)
 1956年に祖父が個人商店として創業し、地域のご家庭に薪・灯油、農家には肥料の販売等を行いながら現在の有限会社 渡辺商店へと続いています。社内6人中5人が身内であり、一人一人が資格を多く持つ多能工の特徴がある会社です。

 渡邉さんが経営指針を創る会に参加した経緯は、今後、両親が抜けた後に若い方の雇用を考えている、理念のない会社ということもあり必要性を感じていた。なにより家業から企業への想いが強くありました。受講中に、「なんのために経営をしているのか」について考えを深めるが、目的ではなく手法的なことや経営者の視点ではないことを答え、理念や覚悟のないことを痛感されました。

   今まで経営者への批判と社員への不満があったが、今の経営者の想いを聞くことと、「なぜあなたの会社が存続しているのか?」と講師団から指摘された。自社の歴史を振り返る中で、取引先やお客様から誠実で信頼されている会社・エネルギー供給など地域密着で普遍的なサービスをしてきたことを改めて確認します。批判していた考え方も、良いこと探しに目を向けるように変わっていきました。

   また、人間尊重の経営に共感(自主・民主・連帯の精神)した、常に自身のしてきた努力と比べ、社員にもっと動いて欲しい要求などの思いを改め、自分一人が動くのではなく、みんなと同じ方向に向かっていくことが不足していたと気付く。

 そこで何が必要か!外部環境分析から導かれた経営方針を作成した、「地域で一番になる」そのために経営者と社員が連携して実践中で成果も表れてきています。

   経営理念を創られたことで、目的が明確になり自身の中に強い芯ができたことと、経営の科学化の大切さもありました。

 まわりへの感謝の気持ちと、良いとこ探しを延ばしていきたいと熱く語られ、ご自身の成長が伝わる報告でした。
                 報告:有限会社 谷浦オートサービス 谷浦 弘之

グループ討論テーマ:『何のために経営していますか?』

 

 

 

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