同友会ニュース−活動報告
米子支部10月例会 報告のまとめ
「地域発展」と「人と人の繋がり」
●とき:10月16日(金) ●ところ:米子市文化ホール
「創業半世紀、町の酒屋は生き残れるか!?」
~ファミリー企業の強みで生き残る!~
報告者:有限会社 細田酒店 取締役 大前 桂子氏
鳥取同友会 米子支部幹事
今回の報告は成功事例ではなく、まだまだ道半ばという内容でした。まず、印象に残っているのは初代社長の言葉です。『自分自身だけが潤うためではなく、地域発展に貢献する商売をしないといけない』、この言葉が大前氏の経営していく根幹として現在の理念に現れているのではないかと感じました。
お酒の完全免許制から届出制への改正、流通の崩れ等々の外的要因からくる経営不振。そして町の酒屋は絶滅危惧種といわれる危機的状況を脱するきっかけになればと同友会に入会されました。すぐに経営指針を作成しその重要性を認識します。人生と経営のパートナ-である社長にも会に参加してもらい、結果幹部間だけではなく組織や社員皆さんとの間にも変化が見られました。それは全員が理念を共有し、それを実現化するための方針、計画に沿って積極的に発言と行動をするようになったことです。簡単に共有と言いましたがそこに行き着くまでの大前さんの失敗や紆余曲折も聞かせていただきました。成功を積み重ねるだけの経験には無い重みのある報告でした。
常に考え、環境変化に対応し先手を打って自らが変わっていく。簡単ではないですがこれを継続しながら現在進行形で問題点も抱えてらっしゃいます。しかし全員で共有している指針があればこそ成しえることであり、しっかりと「地域発展」と「人と人の繋がり」を強くする取り組みを実行されています。そのことから経営指針の必要性を改めて認識することが出来ました。
グループ討論では、「自社の強みを活かした経営とは」をテーマに、報告に基づいて、利益向上と経営理念を実現化するための戦略会議をしていただきました。
報告:伊藤育興産 株式会社 鳥取支店 渡邉 淳二
グループ討論テーマ:『自社の強みを活かした経営とは』