同友会ニュース−活動報告
米子支部3月例会 報告のまとめ
当たり前のことを当たり前にしていこう
「私が上場を目指す理由」
~親御さんが喜んでくれる会社に~
報告者:株式会社巴コーポレーション 代表取締役 工藤 美穂子 氏
島根県同友会 松江支部
高校中退後カラオケボックスで働き、そこで顧客のニーズを調べることを学び、その後ラウンジで勤務し、そこで接客業の基礎を徹底的にたたき込まれました。その際、「この仕事は一生続けられる仕事ではないから、次のことを考えなさい」と言われ、大阪を経て松江にてラウンジを開業されました。
開業した当初は、その日の短期的な利益のみを追求するような方針だったそうです。経営の為にはロボットにならなくてはならない、それこそが経営者として理想の姿だと考えて経営をされていました。リーマンショック後、客足が遠のき、また、厳しい職場との評判からスタッフも集まらなくなってしまった時、このままではいけないと経営理念や社訓を明文化され、業界の通念にとらわれず、当たり前のことを当たり前にしていこうと業務を一から見なおされました。
また、築約100年の有形文化財の建物の玄関に入った瞬間、沢山のお客さんが楽しそうに宴会をしている姿が鮮明に浮かび、そこでビジョンが明確になったと語られました。
スタッフがずっと安心して働けるために、10年後までの経営計画を作成。スタッフの親御さんがこの会社で働いていることを喜んでくれるような会社になりたい、またより公正な会社となるために上場を目指したいと語られました。
工藤さんは、常に物事の本質にかえって考えられ、良いと思ったことを素直にシンプルに実践されている印象を受けました。当たり前のことを当たり前にするということの大切さを改めて考えさせられる大変有意義な報告でした。
報告:村山敏隆税理士事務所 村山 敏隆
グループ討論テーマ: 『あなたの会社のビジョンは何ですか?みんなで共有することができますか?』