同友会ニュース−活動報告

第1回鳥取県経営研究集会 第2分科会 報告のまとめ

第2分科会

                  『倉吉発 下請けのプライド』

              ~自社の強みを見つけ出す方法~

      <報告者>有限会社ミノハラ製作所 代表取締役 蓑原 康弘 氏
                               倉吉支部準備会 副会長 

 蓑原さんは、大学卒業後、医療機関に就職されます。その後、平成15年に帰省し、ミノハラ製作所に入社されました。当時は、ワンマン社長のやり方で統率がとれていましたが、指示通りだけを守る社員さんと会社の現状など変えたく、意見しますが聞き入れてもらえず、諦めてしまい気持ちが作業員となってしまいます。

 入社して2年が経った時、先代に病気が発覚します。まだ、会社を継ぐ準備ができていない事などあり、悲しみより恐怖感が襲います。経営についても教えてもらえなく、現場に居るように言われます。

   時が経ち、亡くなる1ヶ月前に会社の返済額と、その後に決算書についても知ることになりました。様々な状況の中、社長となり初仕事として取引先へあいさつに行くが、厳しい現実を告げられた事とリストラを決断されます。この時、先代が社員さんを大切にするよう話されていた事への苦悩もありました。

 厳しい環境が続く中で同友会と出会い入会し、間もなく経営指針成文化をされる。作成中に、あなたのやっている事は先代と同じと指摘された事もあり、自身を変えようと思われます。また、会社に強みがないと思っていたが、今があるのは社員さんのお陰と気づきます。指針発表前、山田製作所へ見学に行った際、若い社員さんが会社の説明を一生懸命される姿に、社員さんのあるべき姿を感じます。

   今、経営指針の実践をする中で、社員さんが「生産しやすい」環境にするため、5S活動・生産の見える化(PC化)・月1回の勉強会と感想文も見える化し、社員さん同士の考え方を共有する事もされています。驚いたのは、毎月の給与を渡す際に、一人一人の社員さんの良い所を見てコメントをされています。強みの見つけ方として、自分を認める事・外に出て学びを得る・頼まれ事に、応える・感謝する気持ちを持つことです。

   経営指針書で見つけ出した強みを大切な社員さんと共に活かし、実践し結果を積み重ねる事で新たな誇りとなり、相手に頼られる、地域に必要とされる会社になる。それが地方創生・鳥取創生へと繋がってくると強く感じた熱い報告でした。

                      報告:ペペネーロ イタリア館 木下 陽平

グループ討論テーマ:『他社に負けない、他社にはない、 自社の強みは何ですか?それをどこで発揮していますか?』

 

 

 

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