同友会ニュース−活動報告
鳥取支部6月例会 報告のまとめ
今では「社員は家族同然」だと思えるようになってきた。
●とき:6月24日(火) ●ところ:鳥取市文化センター
『人を生かす経営の実現のために』
~経営指針と向き合って感じたこと~
報告者:有限会社 けあホーム 取締役 金田 洋子 氏
鳥取同友会 米子支部
報告者の金田氏は、さまざまな職歴を積んだ後、結婚・出産を経て現夫の経営する建設会社に入社する。その後、実母が介添えが必要な状況であったため、仕事片手に母の介護に尽力した。
しかしながら、仕事と介護の両立は想像以上に厳しく、やむを得ず母をデイサービスに託すことを決断した。
母の意向を確認することなく、独断で選んだデイサービスに託すことを決定したことに対して、日々自問自答したが、そんなさ中、母は天国に旅立っていった。
ちょうどその頃、夫の会社がデイサービス事業分野への進出を検討していた。金田氏は、母の介護に対する苦い経験もあり、より多くの高齢者の方に、より高質のデイサービスを提供したいとの思いから、自ら施設長の担当を名乗り出た。
いざ事業は開始したものの、当初は赤字経営が続き、社員への給与支払いもままならない状態が続いた。また、社員との関係もなかなかうまくいかず、多くの社員が入社後数年以内に辞めていった。
その後徐々に利用者が増え始め、5~6年後には黒字経営に転換するようになった。しかし、社員との関係性に悩む日々が続いた。
そんな頃、知人より同友会を紹介され、大例会初参加時に入会を即決した。また、経営指針を創る会にも入会し、会の活動を通じて、①社員に対する想いの希薄さ②社員と経営ビジョンを共有できていない ことに気付いた。
それ以降は社員との関係の改善に努め、徐々にではあるが、社員との関係性は良くなっていった。今では「社員は家族同然」だと思えるようになってきた。
報告:ちづ司法書士行政書士事務所 金 允基
グループ討論テーマ:『社員さんとの良好な関係を築くには』
社員との対話の重要性、社員と同じ土俵に上ることの必要性等、様々な意見が上がった。