同友会ニュース−活動報告
鳥取支部 2月例会 報告のまとめ
自己改革の実行を!
●とき:2月25日(火)18:30 ●ところ:とりぎん文化会館
『 経営者としての覚悟 』
~同友会の学びを通じて、私におしえてくれたこと~
<報告者> (有)鳥取オートガラス 山根 智 氏
鳥取同友会 鳥取支部 総務担当幹事
㈲鳥取オートガラスは山根氏の父親が創業され今年で35年目を迎えました。長男として後継者となる山根氏ですが順風満帆とはいかず、大学4年の時の事故により、人としての自信も持てなくなるような境遇に追い込まれます。
生活のため目標もなく、とりあえず列車社内販売員の仕事に就きますが、30歳を目前に社長である父親から「今のままでいいのか、希望はあるのか。」と言われ、父親の会社に入社します。
最初は両親のサポートをすればいいという気持ちで二代目として入社した山根氏ですが、社員からの反発を受け孤立してしまい、社長の考えも分からないまま悩み続ける日々でした。その後、営業担当として再スタートを切った際に、後の同友会の仲間から「将来、会社を継ぐのなら何か悩んでいるんだろ?勝ちたくないのか?」と言われたことをきっかけに人見知りの性格で他の団体からの勧誘は断っていた山根氏でしたが、同友会には参加することを決意します。
同友会では最初はオブザーバーであったにもかかわらず、周りの仲間から親身にされ、徐々に後継者としての自覚が芽生えはじめます。正式に入会してからは、会社を良くしたい、自分を変えたいという思いも強くなり、さらに鳥取支部の例会で広島同友会の西岡氏の話を聞き、経営指針の重要さに気付かされます。
経営指針を創る会では、過去の自分と真摯に向き合い、勇気を出して社長である父親に経営理念を聞いたり、自己改革の必要性に気づかされるきっかけにもなりました。その中で、命・安全・安心・快適という言葉を理念に入れたいと、経営指針を作り上げます。
経営指針は完成してから少し時間はかかりましたが、社員の前で発表をする機会をもち、社員からは「僕らもがんばります。」と言われ、理念こそ会社を良くするものだと確信します。今では、自己改革を実行し、従業員のことも考えられるようになり、素直にそして少々のことではへこまなくなったという山根氏。
社長になったときのイメージを抱きながら、変わりつつも悩みながら、次々と壁に直面しながらも着実に成長をされている山根氏の報告でした。
報告:例会委員会 藤田社会保険労務士事務所 田中 伸一