同友会ニュース−活動報告
鳥取支部・倉吉準備合同例会
『 学びと実践 』
●とき:10月31日(木)18:30~21:00 ●ところ:倉吉体育文化会館
『 私の履歴書 』
~幼少期から現在までの道のり、そして今後の夢~
報告者:(有)昇和設備 代表取締役 和田憲児氏
鳥取同友会 鳥取支部会員増強担当理事
いつも穏やかで優しく話を聞いてくださる和田氏ですが、幼少のころはとても普通の人が経験をすることのないような、問題だらけの生活環境の中、波乱万丈の人生を送って来られたことを、包み隠さず報告していただきました。
生活をしていくために、ただお金が欲しいというだけでついた職場は、就業時間は早朝から夜中まで。残業は、毎月150~200時間は当たり前。時給に換算すると、221円という今までに聞いたこともないような環境からのスタートでした。
そのような環境の中でも、自らやりがいを見つけ、通常の勤務の傍ら、仕事に必要な資格を取るためにPCやCADを購入し、自ら進んで勉強をされます。ただお金のためだけに働くのではなく、自分のやりがいのため、充実感のために働くようになっていました。
そんな強い思いと、会社との考え方とのずれが、少しずつ積み重なり、やがて自ら退社されます。
独立や次の就職先を考えての退社ではなかったということでしたが、働き始めてから退社するまで、10数年間、ほとんど休まず働いていたため、仕事をしなかった数か月間、体を休めることと今後を考えるため自らを見つめ直したという和田氏。ご兄弟の勧めもあり、独立を決断されます。
これまでの経験を活かし、管工事業の(有)昇和設備を創業されます。活きたのは資格や技術はもちろん、前職までに培った、人からの信頼。1人で営業・現場の工事をこなし、創業から10年経った今、「困った時には和田社長に頼んでみよう」と言われる、社員数9名の会社に成長されました。
会社の成長には仕事の実績だけでなく、同友会はもちろん、他の団体での取り組みや人との関わりから、自分の成長に必要なことを教えてもらったと言われる和田氏。
今後は、現在の事業は、高年齢者の高い知識と経験と、若者の体力と将来性をあわせ持つ会社にする。そして、自らの成長と共に、会社を大きくし、新規事業立ち上げの夢を掲げておられます。
成功するためには、自らの学びと実践による成長と、周りの人に貢献することの大切さを改めて感じることができた、和田氏の報告でした。
報告:倉吉支部準備例会担当 (有)ミノハラ製作所 蓑原 康弘
グループ討論テーマ:「あなたの人生と経営(仕事)との関わりとは?」