同友会ニュース−活動報告
鳥取支部 12月例会 報告のまとめ
●とき:12月11日(火) ●ところ:とりぎん文化会館 2F 第4会議室
「経営者としてやってはいけないこと」
~失敗から学ぶ経営者に必要なこと~
<報告者>CS&C 代表 内田 靖子 氏 鳥取同友会 理事
内田氏は21才でコンピューター関係の会社に就職する。ある日、当時の社長が病気で倒れ、社内でも一番の社歴の長い内田氏が取締役となる。その後、先代の社長がなくなると同時に社長に就くことになるが社長業(経営)が何も分からず悩んでいたところ、得意先の紹介もあり経営の勉強をするために同友会に入会する。
そして、入会後わずか3カ月で報告者をすることになり急きょ当時の会社の経営理念を創ることに。報告後、今度は社員の前で理念の発表をし、当時の社員から「理念を聞いて安心した」という声を聞き、内田氏は社長に就任してから今までの間社員を不安な気持ちにさせていたのだと気づく。
その後、正式な経営指針書を作成され、同友会の学びの中から経営者として着実に成長していくが、ある日突然先代の社長夫人の裏切りにあい不本意ながら会社をたたむことになる。経営者として会社の指針を示し、社員のためにと一生懸命経営していたつもりが、他の社員たちには独りよがりに見えたのか、もっと社員たちとコミュニケーションをとっていればこんなことには、と当時の失敗を振り返る。そして、同友会も退会することになるが、そんなときでも同友会の仲間は内田氏に「つぎはいつ(経営者として)同友会に戻ってくるの?」などと暖かい言葉をかけてくれてとても救われたと語った。
これからの経営者、又は経営者となる方へ
最後に、これからの経営者、または経営者となる方へのメッセージとして
・経営者としての自覚を持って。
・後継者教育をせずに事業継承をしないように。
・経営指針のない経営をしない。
・経営理念を絵に描いた餅にはしない。
・社員の首を簡単には切らない。
という言葉を挙げられました。
報告:例会委員会 ペペネーロイタリア館 木下 陽平
グループ討論テーマ「自社の将来に向けての備えは?」
グループ討論では、「自社の将来に向けての備えは?」というテーマでとても活気のある討論が繰り広げられ、自社の将来のために信頼できる片腕となる人材を創ることが大事、お金と仕事が途切れない努力をする、などの発表がありました。