同友会ニュース−活動報告
米子支部 8月例会 報告のまとめ
人を当てにし、互いに当てされる関係になろう
●とき:8月23日(木)18:30 ●ところ:国際ファミリープラザ 3F
『 今、大切にしたいもの 』~二度の創業を経験して~
【報告者】 (株)トキラボ 常務取締役 前原りつこ 氏
岡山同友会理事 女性部長
コンピューターデザインの仕事を13年間1日20時間働き続けながら家事と子育てに奮闘していた前原さん。このままでは駄目だと脱下請を決意。そして同友会と出会い、前社長と共に学び歩んでいきます。しかし業績が悪化するに従い、互いの考えの溝は深まっていきます。そんな中、一念発起。自身も厳しいながら「幸せな創業」だったと振り返る二度目の創業。トキラボを立ち上げます。
その後の経営を通して「私にとって社員とは」「今、大切にしたいもの」「同友会での気付き、学び」そしてこれからの目標を熱く語って頂きました。
グループ討論では「自社経営をしていく中で、あなたが大切にしている事は何ですか?」についてディスカッション。お客様と商売には対して常に誠実な態度で。人と人との繋がりを意識して大切に。もっと社内間のコミュニケーションを。感謝の伝わる言動をするように心掛けよう。~等の意見が出ました。
尚、今例会では報告者の前原さんの希望で岡山同友会方式の「座長、室長」を設けた形式で行いました。報告を問題提起と捉え、グループディスカッション討議のまとめをする事で、学びと気付きの連鎖になると言われた小野座長。その座長のまとめから言葉をお借りしたいと思います。
人としてブレない心を持つ事。自分の意志を貫いてやり続ける事の大切さ。
社員の幸せのために自分の力(時間)を使うという事。言行一致、前原さんのその姿を見て社員が育ち、お客さんもその社員さんを見て反応し、仕事になって返ってくる好循環が生まれる。企業経営の要は労使の信頼関係。経営理念を愚直に追い続ける姿勢、理念は究極の目的であり、理性で考えられる最高の考え方。ここに行動が伴わないと全ては砂上の楼閣になってしまう。人を当てにし、互いに当てされる関係になろう。
中小企業にとってやはり人が宝である。社員も大事だが経営者も人間。自分自身も大事。自分の心を満たせなくては人も満たせない。
だから同友会では理念の実践、理念という想いを現実的にやっていくために指針がある。経営者の経営姿勢の確立が最も重要である、と纏められました。
「看板屋」では駄目だ。「看板業」にならないといけない。という言葉にもあるように前原さんの仕事に対する誇りと自信の強さを見ることができる大変有意義な例会でした。「テンションは上げるもの。モチベーションは上げるものではなく維持するもの」の台詞は今後もずっと覚えていきたいと思います。前原さん小野さん、この度の報告本当に有難う御座いました。
●グループ討論 「自社経営をしていく中で、あなたが大切にしている事は何ですか?」