同友会ニュース−活動報告
米子支部 5月例会 報告のまとめ
目指すものは地域生活(自治会)のコンサルティング
●とき:5月20日(金)18:30 ●ところ:国際ファミリープラザ
『在宅高齢者配食サービスの可能性に挑む』
~経営指針そして何よりも人材育成の重要性~
<報告者> モルツウエル㈱ 代表取締役 野津 積 氏 島根同友会監事
目指すものは地域生活(自治会)のコンサルティングである。と言う野津氏。開幕から御自身をアホであると言い放ち、是非自分の考える地域連携に参加してほしい、と話を始められます。
ジェームスボンドへの憧れから公務員に、次はホテルマン。事業家を知るために、同時に営業とは何かを知るためにスナックの経営を始め、そして弁当屋事業へと~様々な職を経て経験を積んで行かれます。
ほっかほか弁当では元祖宅配を武器に「営業に打って出る動く弁当屋」としてグングン業績を伸ばし最後にはとうとう日本一の売り上げの店に。しかしさらなる組織拡大を図る中で赤字と人材の育成に悩む日々が続きます。
そんな中、新規に在宅高齢者への配食サービスを立ち上げます。伸び悩む業績に「そうだ!これは弁当販売の小売じゃない。製造業なんだ!」と気付いて考え方を大きくシフト。その後じわじわと確実にシェアを拡大していきます。
売るためのノウハウの数々とやましくないなら何事にもオープンであれと語る野津氏。地域密着で故郷のこれからを熱く伝える氏自身が「御用聞き」であると言われる配食サービスは例えるならば、商品以外にも気遣いや人の温かさも届ける優しいAmazonのようでもあります。
昨今あらゆる面で便利になりすぎた反面、ITサービス群に適応できない人々へのフォローを考えないといけない。という発言もこんな時代だからこその深いテーマだと思います。
グループ討論では「地域のために自社で出来る事は何ですか?」を題目に討論。発表では地域のために出来る事とは大仰でなくても、自社がふんばって存続し、仕事、経営を続けて地域経済に貢献する事が一番であるという声がありました。私もその中の一社として頑張っていきたいと思います。
日々の経営が厳しさを増す今日。自社だけ成功すれば良いという一人勝ちモデルになるのは困難になってきていると考えられます。そんな状況の中で地域のために自社がどのように事業連携を考えて今後の自分の町を、ふるさとをどのように守っていくのか。それについて考える大変貴重なきっかけを頂いた素晴らしい時間だったと思います。
報告:例会委員会 ㈲福島商店 福島 正剛
グループ討論テーマ「地域のために自社で出来る事は何ですか?」