同友会ニュース−活動報告
米子支部 2月大例会 報告のまとめ
全てのコストはお客様から頂いている!
~ 経営理念実現のために ~
『商品戦略の再構築!利益の出る仕事づくりと職場の変化』
イトマン(株)代表取締役 伊藤 俊一郎 氏 愛媛同友会理事
四国中央支部
県外へ修行に出て、自社に戻られて社長のバトンを引き継いだ伊藤社長。
しかし外で見た世界と自社の現状とのギャップを目の前に不満だらけのスタート。事あるごとに「ダメだダメだ」の連続で社内の士気は下がる一方。強行な社内改革に不満の声も最高潮へ。アンケートを行うものの、全て不満となって自身に跳ね返ってきてしまいます。
そんな苦しい状況の中、考え方をガラリと変え「もう無い物ねだりはやめだ!
外は外、ウチはウチにある戦力をいかに伸ばして戦うかだ!」とターゲットを家庭用から業務用へと大きくチェンジする大英断をし、前へ進み始めます。
そして今、社内にある商品、サービスで国内NO1を狙える武器は何か?を考え、商品を絞り込み、適切なサービスを提供できるお客様の層を絞り込み、質と蜜度をぐっと上げてさらに会社を前へ進めて行かれます。
ですが思うように会社の業績は上がりません。また失敗してしまったのだろうか?と悩みます。
しかし近しいスタッフから激励の手紙などもあり。皆の応援に応えるべく再度奮起されます。そして全てのコストはお客様から頂いているのだ。という原点に戻り、共通の認識、知識の共有の話に徹底した「報連相」、社内の声を常に聞くアンケート等、繋がりの強化を図ります。社内だけでなく社外にも理念を判りやすく伝える工夫をされたり、あらゆる面で柔軟な思考で対応し、業績もそれに合わせて加速的に伸び始めます。
自社の強みはお客様が決める。買う理由、買わない理由も全てお客様が決める。問題、課題というのは外ではない。全ての原因は社内に、自身にあるんだ。人のせいにしてはいけない。 このような時代の中で「正しい経営とは何か?」を根元から考え、軸のブレないスタイルを貫き、社員一丸となって臨みます。
2年先を見ているとお話をされており、未来を見据えて次はギフト部門への新商品展開。さらには医療関係への新商品展開を既に練られていると言われていました。「未来に投資」と言われていましたが、まさに常に新しい事業へと挑戦を続けておられます。
人前での報告は年に2回しか受けられないと決め、その機会は御自身の棚卸しであるとおっしゃられた伊藤社長。「仕事のために雇用をつくるのではない。採用のために仕事を作るんだ。」等、随所にイトマンさんの強さの秘密が垣間見えた報告だったと思います。
本当に聴く人全てが元気を貰える素晴らしい報告をして頂きました。ありがとうございました。
報告:例会委員会 ㈲福島商店 福島 正剛