同友会ニュース−活動報告
鳥取支部 8月例会 報告のまとめ
一番重要なのは”ひと”であり、”人”がすべての基盤。
●とき:8月27日(金)18:30~21:00 ●ところ:とりぎん文化会館
『経営者と社員の中間エンジンを目指した男の果てなき挑戦』
~あきらめず、絶えず実践した者だけが見える世界~
<報告者>美保テクノス㈱ 取締役設計室長 兼 IPDセンター長 清水 勉 氏
鳥取同友会米子支部副支部長
清水さんは、美保テクノス㈱に入社されてから、6年前まで1人で奮闘されていました。毎日こめかみに青筋を立てる日々だったのですが、たった一人の理解者との出会いで劇的に変わることになります。
それが現在、NO.2に成長したNさんとの出会いでした。Nさんは清水さんの意見に「分かります」と賛同してくれる初めての理解者でした。Nさんをはじめてとして、だんだん社員の意識が変わってきました。意見の言いやすい風潮になり、清水さんが頼んだ仕事を、頼まれた人が仕事の質、量を判断して、自分より適した人がいれば、その人にふる構図になりました。
清水さんから社員へとベクトルが伸びているトップダウンの仕事ではなく、社員が外側でそれぞれ活躍していて清水さんがセンターに位置する☆型の組織構図へと変化してきました。
同友会に入会したことも清水さんが変わる大きなきっかけになりました。
まず入会してすぐ経営理念を作りました。それは、会社の経営理念にはならなかったのですが、今では合言葉として息づいています。
同時に、東大の大田名誉教授の「違いを尊重し、心が響き合うように関わり、自ら変わる!」の言葉も印象深く、その時には分からなかった言葉が今ではだんだんと理解でき、ボディブローのように効いてきていると語っておられました。
社員がもっともっと元気になるために、一致団結が必要であると気づくようになりました。そのために委員会を設置し、接遇勉強会なるものを開いています。
お客様からリッツカールトン仕様の建築でとご要望があったので、リッツへ宿泊し、その接客の心遣いに打たれました。早速リッツのサービス本を購入して社員と勉強会をしましたが、なかなか理解できない現実に「分かり易さ」を心掛けるようになりました。社員がリッツの接客を見て、「社員の覚悟」と「観察による先手必勝」を覚えたこともいい成果になられたようです。
グループ討論 「理想のパートナーとは?」
今回のグループ討論では「理想のパートナーとは?」というテーマで活発な議論が繰り広げられましたが、清水さんにとっての理想のパートナーとは、心配しあえる人であり、それを解決した時に一緒に喜べる人だと言われていました。
社員もそうであると、清水さん自身もとてもうれしいそうです。清水さんにとって一番重要なものは、‘ひと’であり人がすべての資本であり、基盤だと力強く述べられていました。
報告: 例会第1委員会 エコ・リビング㈲ 加納 紀美