同友会ニュース−活動報告
米子支部設立記念例会の報告まとめ
自社の強みを知る
●とき:5月17日(月)18:30 ●米子コンベンションセンター
『社員と共に経営革新に挑戦する「正統派異端系」経営』
~酒蔵6代目の経営実践から学ぶ伝統企業の経営革新~
<報告者>㈱宮崎本店 代表取締役 宮崎 由至氏
中小企業家同友会全国協議会 副会長
三重県中小企業家同友会 相談役
宮崎さんは清酒「宮の雪」の老舗酒屋、弘化3年(1846)創業の株式会社宮崎本店の6代目社長、ディスカウントに巻き込まれている酒造業界にあって独自路線で経営手腕を発揮されており、その報告内容は非常に分かり易く正統派異端系そのもののお話でした。
自社の強みを自覚することが重要でお客様を特定して戦略を展開することの重要さをまず挙げられました。欧米で4合瓶3000円の商品販路開拓の秘訣を伝授頂きました。
また、高い社員満足はお客様に満足して頂くこと、その裏付けとして社員アンケートの質問は「一番感動したこと」「最もつらかったこと」の記述式2問のみ。社員の解答は会社を褒められたことに感動し、会社への苦情が最もつらいことが大半であったそうです。
中小企業の社会貢献として、酒米、運送、宣伝広告等の依頼はすべて地元企業であることを挙げられました。地元の人に酒を買って頂くことで自社が存続出来ることを重視されています。経営理念は「当社は種類・食品の製造販売を通じて社会に貢献できる企業を目指します。」、難しいことは出来ないと指摘され、理念は社員の生き方で、分かり易い表現→社員に浸透→社員が元気になる経営→その元気をお客様に買って頂くという流れを説明頂きました。
そして、目指す理想の企業はあの「ロマネコンティ社」、社員と一緒に現地にベンチマーキングに行かれたりと、こちらまで心躍る目標を示して頂きました。まさに「正統派異端系」経営の好事例の報告でした。明日から実践出来るヒントをたくさん頂き、有意義な米子支部設立記念例会に盛り上がりました。
グループ討論のテーマは「あなたの会社のお客さまは誰ですか?そしてどんなお客様に増えてもらいたいですか?」で、自社のお客様についての取り組み等について改めて確認し、学び合いました。
報告:例会委員会 副支部長 清水 勉