同友会ニュース−活動報告
鳥取支部準備会 10月例会 報告のまとめ
派遣の仕事は就職に繋がる事が重要な要素
とき:10月19日(月)18:30~21:00
ところ:とりぎん文化会館2階 第4会議室
『派遣切りの実態はこうだ!』
~派遣業界の仁義なき戦い!そしてクラスターの進むべき道は!~
〈報告者〉㈱クラスター 取締役 花田 繁宣 氏
大阪同友会 中央北支部長
サラリーマンをしながらいつか事業を起したいと思っておられ、転職をしてアウトソーシングの一つである人材派遣業に入社されます。そしていろいろと経験をする中、人材派遣業界として別の行き方があるのではないかと思うようになり、在任中に出資者を集め、理念・事業計画を作成して準備され、社内にいた仲間数名と起業されます。
そして、「派遣会社のあるべき姿」を追求していこうと思われます。
「派遣と言う仕事は就職に繋がる事が重要な要素」と言い、社員には「いい仕事にめぐり会っていただきたい」、クライアントには「いい方に就職していただいたと言って頂ける」という思いで経営しておられます。
2003年、社員との溝を感じたり、3000万円の追徴課税を受けた時に、同友会役員の方々に相談した時、アドバイスを受け、頑張れと励ましてもらい、初めて同友会のありがたみを感じられます。
今後の自社の方向性としては、多くの取引先・スタッフの強みを活かして通信工事の受注事業が出来るようになり、更なる発展が期待されます。
報告:例会グループ 塩谷エンタープライズ㈱ 塩谷 眞司
参加者の感想
■オブザーバー
●派遣会社という中で仕事のやりがいをどう感じてもらうか、花田さんが就職させるための場所という位置づけとして、派遣スタッフを大切にして正式採用につなげようとしているのが素晴らしいと思いました。
ただ、派遣会社同士の価格競争の中で、どこまでそれが貫けるのか、他社にはない強みが十分でないとかなり難しいのではという感想を持ちました。
■会員
●今日は花田さんの社員さんを大切に思う気持ち、又、会社経営の思いが伝わりました。自分もより良い仕事場作り、経営を考えていこうと思います。
●社員のやりがいを見つけて育てたい。社員一人ひとりの目標(社会的、金銭的、健康面)等
を明確に把握してみたい。
●労使間の溝をなくすことは大変な事であり、非常に大事な事だと痛感しました。
●初めて会員として参加しましたが、入会してよかったと感じています。
一緒に考えていける仲間がいる事がとても嬉しいです。労使の溝について花田さんのお話を聞くことが出来てよかった。考え方の方向を見つけました。
●本日は大変わかりやすいお話を頂きましてありがとうございました。
社員、スタッフのために働く姿勢がよく伝わってきました。社員、スタッフを守るために中小企業は交渉力を持たなければならないとお聞きし、大変共感いたしました。
社員一人ひとりの目標を覚えていること、労使間のコミュニケーションをとる方法として大変有効な手段を教えて頂き、ありがとうございました。
●溝をどう埋めるか、やって当たり前、できて当たり前のことでも、ほめたり、感謝の言葉を伝えたりを忘れていた。期待のレベルが高いと相手に対する不満が出やすい。
●経営者は社員のことを考える。社員はお客様のことを考える。→ 会社繁栄の基になる。
社員のことを自らが知る。経営者のことを社員に知ってもらう。
中小企業だからこそできる事がある。「中小企業で働けてよかった」といわれる会社にしたい。
●今日は大変ありがとうございました。
僕もパートナーとして社員を見ているつもりでしたが、トップダウンなのかなと気付きました。この気付きに気付いた事が大変意義のある一日になりました。
又、社訓でしたか4つと6つに分けて言われたことには感動させていただきました。直接雇用にたくさんの人がなればいいですね!
●今回は「労使の間に溝はありますか」のテーマの下、話し合いました。
なぜ溝ができるのか?はお互いの考え方が違うから。他人を理解してあげれてないから溝ができる。
どうすれば溝は埋まるか?他人の意見をまず聞く。否定しない。言葉にして書く等。
まずは自分が変わらないと他人も変わらない。当たり前のことをほめてあげる。等いろいろ勉強になりました。
●労使間の溝を埋めるためにはコミュニケーション。
やっぱり他社でもとトップが(営業などで)会社にいないと途端にコミュニケーションがとれなくなる。営業しながらでも、いかにコミュニケーションをとっていくかが課題。
でも、システムをつくるのではなく、日々の振る舞いの中で改善していきたい。
●「労使の間に溝はありますか?」それぞれの会社で抱えている問題を聞くことにより、自分の会社だけでない悩みがある、自分と同じ悩みがあるという事例を教えてくださる。
中小企業の良さを改めて実感できる。
仕事を通じて一緒に考えてあげる、社員の幸せを願う。それが人としても会社としても成長することにつながるのではないかと思います。
説得できる交渉力を身につける、大いなる課題です。ただ売上を伸ばすという営利目的ではなく、社員の生活を幸福にするという目的があれば頑張れると思います。
花田氏の補足説明