同友会ニュース−活動報告

米子10月例会 報告のまとめ

社員のモチベーションがあってこそ会社という船が動く

 ㈱成和設備工業所 代表取締役 藤井 孝章氏 岡山同友会岡山支部 とき:10月14日(水)18:30~21:00 
ところ:米子コンベンションセンター6階 第7会議

              『窮地から社員と共に再生を』   

   <報告者>  ㈱成和設備工業所 代表取締役 藤井 孝章 氏
                            岡山同友会岡山支部

[代表者になる経緯]
 大手の会社を退社したころ、私の会社の跡をやってみないかと、後継者もいないし、借金もあるけどと声をかけられた。この話にかけてみようと会社を、社長を引き受けたと。
大手が提携を求めてくるような中小企業を目指そう、そのためには技術だ、技術とはすなわち人だと。

[負債からの社内再生]
 それからしばらくして、取引先の倒産にあい、12月に二件も、最大のピンチを迎えた。そのとき20人の社員と一対一の個別面談をした。3ケ月間お互いが幸せになるためにはどうすればよいか話し合った。一人もやめなかった。
お客さんが何に困っているか、何を求めているかをさぐりとれる能力を身につけていこうと話し合った。その後同友会に入会。

  [社内成文化発表]
 「一緒にやろうよ」と理念、指針の成文化をしたつもりなのに、「社長、がんばってね。」という反応であった。何か違うなと思った。
社員と目線を同じにしているつもりが、上から目線だったと気がついた。どこかで、俺が、自分が、会社の利益をつくっているという意識があったと気づく。
社員のモチベーションがあってこそ会社という船が動いていく。社員を尊敬し、本気でかかわっていく、褒めていく、そして心を開いてもらい、心の中に入っていく。社員全員営業のような風土が出来てきた。自然と業績が上がっていった。

このような報告であったと私は受けとめています。グループ討論のテーマは、「あなたは、社員とどうかかわりあって、そのモチベーションを上げていますか。」ということで話し合って頂き、いろんな意見が出て発表してもらいました。
「日々、社員に声をかけていく。話し始めたらよく聞いて、最後はけつをふいてやるぐらいの気持ちをもつ。」「社長は、お客に、社員に育てられる。」この二つの意見が特に私は印象に残りました。
                   報告:例会グループ 田中興産㈲ 田中 弘之

 

参加者の感想

  ◉前回に引き続き、いい刺激をいただきました。ありがとうございます。
                     
■会員
◉自分が熱い気持ちを持ち、社員と同じ目線で話し合う事を実行していきたい。
                                
◉モチベーションを上げる、認める、ほめる、前向きにと最後に言われたことが、日々自分に言い聞かせてはいますが、社員にもこの思いを伝えていきたいと思います。
                       
◉常に社員がやる気を持たせるように教育をされていました。いかに面白く仕事をさせるか、社内全員で考えている会社経営は勉強になりました。
 *一人ひとりに関わる *「ありがとう」の言葉 *“しかる前”に“ほめる”・・・相手の心を開く *一つの物(方向)を決めて社員全員が向く *客とつながる技術屋になる

  ◉大変勉強になりました。社員さんとの関わり合いという最も大切なテーマだったと思います。
どうしても上からの目線でメンバーと接していることを改めて感じました。
 又、明日より本気で社員さんと関わっていきます。ありがとうございました。

                       
◉社員教育に力を入れておられて、私が目指すところでしたので大変勉強になりました。特に人間教育もされているということで、具体的にどのようなことをされているか教えて欲しいです。
 又、「社員のモチベーションを上げる為に」ということにつながると思いますが、個人面談を行うことにより、個々のやる気を聞き出し、それを実現する手助けをすることが上司の役目かなと思いました。
 私も早速、一対一の面談を行いたいと思いました。                   
                                        
◉社員さん一人ひとりの個性を知り、良さを見つけたり、家族構成も知っておくと役立つことも知りました。
 若い人達は納得するとモチベーションが上がり、思わぬパワーを発揮していくと聞き、なるほどと思いました。
 どうやって社員の人達とコミュニケーションをとっていくか、お互いに幸せになるためにはどうしたらよいか、考えて、チャンスをとらえて実行していきたいと思います。素晴らしい講演ありがとうございました。                       

  ◉「あなたは社員さんとどう関わっていき、そのモチベーションを上げていきますか」というテーマで討論して、本日はたくさんの気付きと自社の中で何がモチベーションの低下を招いているかを考えさせられました。
 声かけ、コミュニケーションに始まり、いかに接点を多く持ちスタッフ間の距離を縮めるか、自分がやるべき事、自分がまだできる事を明日からでもやっていきたいと強く思いました。本日はありがとうございました。
 いかに日々の仕事を楽しくやっていけるか、もっと考えていきたいです。
                          
 ◉報告の中で、若い人達は納得して仕事に当たると、凄い力を発揮するというのは非常に共感しました。
  小さな会社なので、一対一のコミュニケーションは十分取れているつもりでしたが、今日の報告を聞いている中で、心の通った真のコミュニケーションがとれていなかったと感じ、改めてコミュニケーションについて考えなければならないと思いました。
                            
◉コミュニケーションをとることが大事。これを怠るとマイナスの影響が出る。
挨拶はコミュニケーションの基本。
ごほうびを出すこともレクレーションを楽しむことも、モチベーションを上げるにはいい手段ではある。
が、本気のモチベーションアップは、何のために働いているかをわかり、自己実現達成を目標に出来るかどうかである。その為にも社員さんと共に経営指針成文化に取り組む。
会社が良くなる、良い成果が出るには、社員さんのモチベーションアップによる作業の先にある“仕事”をして貰えるかどうかにかかっている

  ◉“若い人を育てていきたい”という目的のために、負債のある会社の社長になられた藤井社長、その生き様を社員一人ひとりが見て、風通しの良い活気のある会社にしていることに感動しました。
 強い会社とは信頼される会社であり、その源は“人”であることを再確認しました。
 
◉「あなどられない会社」「お客様が提携を求めてくるような会社」にならないと中小企業は生き残れないという言葉に共感しました。
 自社も高いレベルの能力を持つ事務所にしていかなければならないと思います。
                    
◉今日は個人的に体調が悪かったので、出席しようかどうか悩んでましたが、気力を振り絞って出席して本当に良かったと思いました。
 藤井さんのお話の中には、きらめく宝石のような言葉がたくさんありました。
 「社員に絶対伝えたいことがある時には、相手をまず、ほめて心を開かせてから注意する」「物件がない時こそ、得意先を訪問して取引先との人間関係をつくる」etc。私も肝に命じて楽しく経営したいと思います。
 『できない理由を考えるよりも、出来る方法を考えたいと思います』

  ◉人は納得してこそ本来の力を発揮するのだと改めて感じた。本当に社員のことを想っているか、自らに問うた社員ノートを早速作ることにする。
 “大切な人、愛する人を幸せにするために”この言葉をこれからの人生の課題としたい。

◉仕事と生きがいが語り合える風土は大切。自己実現に結びつくコミュニケーションがとれることが最低限必要だと想った。
 藤井社長の言う、社員一人ひとりへの愛が深い所で心に入っていく関係が出来ることが特徴点だと痛感させられました。
 皆さんの熱心な経営に対する討議は、素晴らしい雰囲気の例会をつくり出し、同友会らしい温かさと知的な人間集団の良さ、安心感を実感しました。

グループ討論の発表です

 

 

補足説明の藤井氏

 

 

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