同友会ニュース−活動報告
12月例会 報告のまとめ
愛と感動の空間創造業をめざして・・・
●とき:12月10日(木)18:30 ●ところ:米子コンベンションセンター
『愛と感動に妥協はない』
~人を大切にする空間創造業をめざして~
<報告者> ㈲藤田木工所 専務取締役 藤田 誠司氏 (香川同友会理事)
12月例会は肝臓が悪く仮死状態で生まれた原体験を持たれる藤田様の報告でした。
学生の頃は職人気質の父の跡を継ぐのがいやで、自衛隊に入ったが、母の重病で香川に帰って同友会に入会したがスリーピング会員だったが、数年後、例会に出席したときには皆さんが暖かく迎えてくれた。
はじめは「何のために経営するのか」と聞かれて、「お金を儲けたい、いい暮らしをしたい。」と思っていた。例会でいい話を聞くとその場は感動、翌朝には忘れて日々の業務に流された。これではいかん、何とか変えたいと思った。同友会の人の成功した姿を実際に見て「よし、俺も」と奮起した。1年がかりで本を買い込み経営理念を作ったがこれでは職人は理解できないぞと言われガックリ。経営指針をつくる会に入会してから社員に「どんな時がうれしいか」と聞くと「お客さんに褒められた時」との答えだった。社員は最低8時間は拘束されているのだから、幸せになってもらいたいと思うようになり、今まで自分は愛情がなかったと気づき、それから人に「どうやって喜んでもらおうか」と考えるようになった。
そして、当たり前のことでは感動がないのでそれ以上のことを常に追求しようと思い「愛と感動の空間創造業をめざす。」という理念ができた。しかし社員にはなかなか浸透しなかった。社員に「やって欲しいこと」を書い欲しいとアンケートをとったら「経営者と社員の間には深いミゾがある」と書いてあってショックを受けた。でも経営理念ができるとゴールがいつも見えている状態となり、プライベートでもすべてそのゴールに向かっているようになった。人材採用でも、自分のつくった理念に共感してくれる人を採用するようになり、相手も共鳴して選んで入社してくれるようになったため退社率も減ってきた。まだまだいろいろ悩むが「考えるのが経営者の仕事だろう」と思っている。との報告でした。「あなたは何のために経営してますか」というテーマでグループ討論をしました。
例会グループ 田中興産㈲ 田中 弘