同友会ニュース−活動報告

5月例会・報告のまとめ

地域社会からあてにされる病院をめざして!

 (財)林精神医学研究所 専務理事 馬場 修氏 《報告のまとめ》

          『激変の医療業界を職員と共に乗り越えて』

  ~創業の理念を大切に、患者様と職員が
            生き生きできる病院・地域づくりをめざす~

     (財)林精神医学研究所 専務理事 馬場 修氏 岡山同友会理事

(財)林精神医学研究所は1952年、岡山大学初代学長林道倫氏が当時の「収容・隔離」型精神 病院に対して「患者中心の精神病院」の模範を示す目的で私財を投じて設立され、現在では 精神病院と認知症専門病院の2病院をはじめ、診療所、グループホーム3施設、訪問看護、介護等の介護系諸サービス事業所等を展開され、看護専門学校まで拡充され、その統括をされている。
  2006年以降の診療報酬改訂等により、医療業界は経営の舵取り如何により存続が左右され ると言ってよい厳しい状況を迎えている中で、今後の進路を精神病院の特化に標準を定められていることにまず感銘を受けた。
  馬場氏は6年前から専務理事として、経営改革に取り組まれる中で同友会に入会され、例会報告の中から多くの学びを得られ、昨年財団法人全体の経営理念を職員と共に成文化され、「急性期治療から地域生活までをトータルで支える精神科病院」づくりを目指されている。
  政策や社会の変化に惑わされず、ぶれなく存続する独自の方向を定めるため、5ケ年計画 を全社員でつくり、ハード面より中身、職員の成長に重点をおかれている。
 働組合との団交に理事長と臨み、「理念だけではメシは喰えない!」との組合員発言にも「一生懸命経営を考えての発言」と受け取り、経営改革の意図は通じたと経営改善提案を継 続審議と一旦譲歩されたあたりに、職員重視の姿勢を感じた。
 経営指針の成文化、同友会での学び等を通じて『職員との関り方が変わり』そして『気づきの発見』により、職員の協力・理解が進展した。
  創業者理念として『精神障害者の不幸と家族の絶望に思いをいたす』、南雲院長理念として『患者の地域社会への復帰』(1975年当時は隔離が常識である中での理念)という理想を 追求する素晴らしい代々の理念を貫き、世に真の医療を問い続けられる姿勢を継続されていることにまた感銘した。
  現代は精神科患者の増加傾向にあり、医療政策に翻弄されず患者と家族に思いをいたすことが共感を呼び、地域社会からなくては困ると存続支援される病院集団の模範を目指して頂きたいと思った。
  グループ討論は「あなたの会社には経営改善の取り組みがありますか?そして、社員の協力・理解を得ていますか?」テーマで行ない、気づきを深めあった。

               美保テクノス㈱ 執行役員設計室長 清水 勉

 

 

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