同友会ニュース−活動報告
【06.06.07】5月例会報告者・米澤氏のまとめ
人としていちばん大切なことは・・・
米澤さんは様々な転帰を経て、障害者の方と一緒に作業所で働く様になられます。その中で障害者と自分の給与に差があることに疑問を感じます。なぜ障害者の方たちは給与が低いのか、他の方々に聞いても米澤さんの納得できる形で、明確に答えられる人はいませんでした。
そんな疑問を持ちながら仕事をしていくうちに、人の生きていく価値について考えさせられるようになります。その中で障害者の生きていく意味、人として生きていく意味に気づき、障害者がもっと外に出ていろんなことに挑戦することが、このギスギスした世の中をよくするのではと思われた様です。ここが米澤さんの理念の部分ではないでしょうか。
その理念があった為、喫茶店を始めるにあたって、3名の募集をしたのに対して6名の方が応募されますが、目的(理念)の為には赤字をも覚悟で6名全員の採用をされます。まさにここが理念から生まれる経営スタイル(理念経営)の部分です。
さらに利益を追求したいのではなく、人が人として生きていく為の保障をしたいだけだと、大企業にも行きなかなか出来ない取引も始められます。
さらに現状の業界について、『福祉に甘えている現状では駄目だ』とおっしゃいました。これは私達の企業にも置き換えられる事ではないでしょうか。いわゆる現状の顧客に甘えている現状では駄目なのではないでしょうか。
自社の経営資源についても分析されています。企業にとって得意、不得意のところがあるから、それを自らがきちっと分析して、それを理解して企業と提携してやっていく。これはまさに経営指針セミナーで発生しますが、自社の強み、弱みを理解する部分ではないでしょうか。
そして、正しく目的に向かった結果、売上も順調に上がってきたのではないかと思います。
ただ様々なことに手を出しているのではなく、理念をもっての経営スタートでしたので、障害者の方が就労する場所、いろんなことができる場所を作りたいと言う思いからの創業でしたので、当然、障害者の方々が様々な職種につけれるように、様々な業種に発展した。
それは利益を発生させる為ではなく、障害者の方が様々な分野で就労できるように様々な仕事に着手すると言う行為に至ったのではないかと思います。
まさに理念経営されている米澤さんの報告でした。
例会担当グループ長 美田 耕一郎