同友会ニュース−活動報告
鳥取支部 5月例会 報告のまとめ
経営指針をつることは目的ではなくスタート!
●とき:5月30日(木)18:30 ●とき:とりぎん文化会館 第4会議室
『経営指針を創る会に参加して』
報告者:㈱桑本総合設計 代表取締役 浦川 英敏 氏 鳥取同友会理事
浦川氏は、前社長が創業した設計会社に入社し、29歳で役員になりました。
前社長には「会社は継続していかなければならない」との信念があり、誰を継承者とするか見極めようとされていました。そんな中、会社承継の打診を受けた浦川氏は直ちに承諾。昨年になって、代表取締役を引き継がれました。
それまでの浦川氏は経営指針を作ったところで絵に描いた餅ではないかと考えていましたが、代表引き継ぎを機に、自分の思いを社員や会長に伝えなければならないと「経営指針を創る会」参加を決意します。
創る会に参加した当初は、自分の言葉がなかなか講師団に理解されず、「揚げ足を取られている」と感じたこともありました。が、自分自身が言葉のひとつひとつを理解して伝えることが必要であることに気づき、第三者を説得する勉強ともなりました。
また、ある指摘から、自分がまだプレーヤーを脱出できていないこと、早くマネージャーにならなければならないということを理解します。そして、信頼される会社、働きがいのある会社、強い会社という3つの柱を打ち立てました。
指針を作ることは目的ではなくスタートであり、失敗を糧に変革するきっかけ作りです。そこにはお金や時間には変えられない価値があるとのご報告でした。
弱みを強みに変え、社員の心を動かしたい!
『経営指針を創る会に参加して』
報告者:㈲ミノハラ製作所 代表取締役 蓑原 康弘 氏 鳥取支部
倉吉支部準備例会担当幹事
人見知りの蓑原氏は、臨床検査技師というあまり人に接することのない世界で働いていましたが、ある事情から嫌気がさして退社、結婚後、父の創業した製作所に戻ってきます。
先代はトップダウン型で、統率のとれた良い会社だと、はじめは思いました。
が、その後、社長に意見が通らないこと苛立ちを感じるようになり、半ばあきらめの中、淡々と作業するという状態に。
ところが、その後、社長の病気が判明し、簑原氏は事業承継について意識し始めました。先代社長は、病気が急変し3年ほど前に逝去。それまで決算書も見たことのなかった蓑原氏が社長を継ぐことになります。リストラを乗り越えるも、事業は悪化。そんなとき、知人の紹介で同友会の報告例会に参加します。
熱いグループ討論に心を打たれた蓑原氏は入会を決意。入るからには経営指針を創ろうと考えます。
創る会では、「この人たちを信じられなければ自分はもうだめだ」との思いで全てをさらけ出しました。講師団から辛辣な言葉を投げかけられる中、自分は何事もマイナスにしか考えてこなかったこと、そして考え方次第で弱みを強みにできる、ということに気づきます。また、自分には理性はあるが感性がない、社員の心を動かすことが必要だとの考えに至り、経営指針の方向性が定まったと報告されました。
報告:例会委員会 みはぎの法務総合 橋本 和輝
報告者の質疑応答
グループ討論テーマ:「経営者の役割とは?」
グループ討論は、「経営者の役割とは?」をテーマに、利益の確保や事業の継続といった意見を皮切りに、さらに一歩進んで、お客様に喜んでいただける会社を作る、社会に貢献するというような意見も見られました。
社内的には、社員に方向性を指し示す、舵取りの役を果たすといった議論が展開されました。
報告のあと、第11期経営指針を創る会の修了式を行いました
経営指針修了証書を授与された浦川さんと蓑原さん