同友会ニュース−活動報告

中同協第40回定時総会に参加して

定時総会・分科会参加報告・感想  塩谷 眞司

第40回定時総会全体会                     中同協第40回定時総会
                       日時:平成20年7月10日・11日
                       場所:大宮ソニックシティ(埼玉)


《全体会議》
初日、創立50周年を41,077名の過去最高の会勢達成、同友会の歴史と教訓を創造的発展につなげ、同友会運動への確信を深め、企業経営の発展を拓く学びの総会にしましょうと鋤柄修会長が挨拶。 又、第40回定時総会議案書の要点説明がありました。

 二日目、総会議案が満場一致をもって承認されました。
 又、総会議案書の再学習をという提案があり、各地同友会で励みましょうと可決された。
『すべての市に支部、条例を広げるにはトップの本気さが必須、トップは同友会運動の主体者たれ。』という専務理事の言葉もありました。
 新DoYuNetが4月からリニューアルしてます、ぜひご活用をと、総務委員長よりPR。
その中で、7月11日のトピックスを大画面で紹介。7つくらいの同友会が総会開催の記事を新掲載。その中に鳥取同友会の記事があり、「他の同友会は無いのか、何をしているのか。」と総務委員長。鳥取同友会の面目を施したこんな一幕もありました。


《第3分科会》に参加して
 『事例報告』
会員増強活動についての事例報告が3人の報告者からありました。
1、山口同友会代表理事 金巨 功 氏
キーワード「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる。」
それでも、同友会は他人を変えよう、社会を変えようとしている。
戦略が必要。戦略1、事務局を育てる。
戦略2、本気、仕掛け作り、夢を日付に落とす、退路を断つ勇気。
『夢はでっかく、根は深く。』(相田みつを)

2、 熊本同友会理事 仲間作り委員会委員長 森川 俊男 氏
お互いの交流深めることからスタート(懇親会)
頑張ろうだけでは駄目。企業と同じで戦略が必要。
組織は新風が必要。(新しい知恵、考え方がメンバーに参考になる。)
リーダーが心を決めて退路を断ってやる。
具体的な戦略で着実に増やす。
・中心は理事会メンバー
・紹介者リストを毎月理事会に報告
・オブザーバーの為のオリエンテーション『同友会はどういう会?』開催
・例会のグループ討論「経営課題」をテーマに取り上げる。
・2日間集中増強デー
・本気で自分が変わること

3、香川同友会副代表理事 明石 光喜 氏
『労使見解』の中にある、“経営者の責任”を表す文章を、経営者を同友会役員に、会社を運動に置き換えて、「同友会役員である以上、いかに環境が厳しくとも、時代の変化に対応して、運動を維持し発展させる責任があります。」
役員は自発的に増強運動への参加をする責任があるということ。

手法1、まず会員増強10カ条(別紙1)  何の為に増強するのか。 
手法2、会員増強研修会          会社はベクトルを一致させる。
手法3、経営指針を創る会         経営指針づくりにつなげる。

 『グループ討論』
テーマ①「なぜ増やすのか」
 会社は自社の利益追求のためにだけ存在するのではなく、社会に貢献し、共に豊かになる為にこそ存在価値がある。
 会員を増やすことは、自分たちの窓口を拡げ、ビジョンを共に掲げ、皆で何かができることが増えることにつながる。だからこそ、増やすことにぶれない認識が必要となる。
 同友会の三つの目的の先には中小企業憲章があり、皆が学ぶことによって真に幸せな社会づくりに貢献できることになる。
新しい会員が増えることは、新しい自分を見つけることである。

テーマ②「なぜ増えるのか」
 魅力ある同友会、魅力ある例会の運営をしていれば会員は増える。皆、同友会には中小企業家としての絆を深く求めて入会してくる。自分の力で学び、提案し、発信できる。そこに同友会の魅力がある。
 同友会は経営者としての新しい創造力の源である。その結果、真に知り合い、友人となり結びつきが強くなる。そしてその結びつきは地域にとどまらず、全国に友人の輪は広がる。そして新しい形の中小企業経営者と、リーダーを生み出すことになる。

テーマ③「どのように増やすのか」
 同友会は、同友会の存在を会外に知らしめるのがどちらかというと上手ではない。
何故かと言うと同友会の存在自体が学びという内向きな思考にあるのかもしれない。
 だから、基本的には増やすことも学びであると位置づけることが大切である。
その結果、①メディア、行政、大学等にももっと発信し、地域における認知度を高めることが必要であり、②会外への積極的参加、例えば大学への出前授業、商店街などとの共同イベント等、同友会の特長を考え効果的に発信するべきである。そして、③どう増やすかを積極的に考えることは、会社の売上げを伸ばすことと共通性があると認識するのであれば、会員のモチベーションは更に上がることになる。

(まとめ)
  学ぶことは一人の範囲に留まらない。会員同士のネットワークを強めることが自らの成長を高めることになる。新たに今までにない新しい仲間を増やす方法はたくさんあるのだと気づかされました。今年も私自身帰りましたら、また一つ、具体的実践を行い、その成果を語ることができるのを楽しみ頑張ります。


(その他の学び)
* 増やしてどうするのか。
* 気づかせてあげること⇒退会率を減らす
* 仮入会書の活用
* 増強指針(意義・戦略・計画)

                      塩谷エンタープライズ㈱ 塩谷 眞司

定時総会・分科会参加報告・感想  大木 隆

  『夢七訓』
 夢なき者は理想なし
 理想なき者は信念なし
 信念なき者は計画なし
 計画なき者は実行なし
 実行なき者は成果なし
 成果なき者は幸福なし
 故に 幸福を求める者は夢なかるべからず

 これは、日本資本主義の父・渋沢栄一の言葉だそうです。「夢」を「理念」に置き換えて読むと、同友会の考えに通じる部分があるように思います。
 その渋沢栄一を生んだ埼玉県のさいたま市で「人と企業を育て、地域の未来を担う同友会運動を」をスローガンに第40回定時総会が開催されました。鳥取からは6名が参加し、全国から参加した1,413名の代議員(総会では参加会員は全員が代議員となる)が2日間の熱い討議を行いました。
 1日目は午後1時から大ホールにおいて、埼玉県知事、県議会議長のあいさつの後、全国の代議員が参加して全体会議が行われ、各議案の提案がありました。
午後3時より、会場を移し、議案に関連した18の分科会で討議を行いました。
 私が参加したのは第4分科会。「同友会がめざす企業づくりを具体的にイメージしよう」をテーマに、中同協が検討している「企業変革支援プログラム」について学びました。
 分科会終了後は懇親会が行われ、熱気満載の大パーティーでご馳走をいただきました。
2日目も朝から前日と同じ分科会でグループ討論を行い、前日にも増した活発な討論を行いました。同じグループに香川県同友会の創立時の事務局長さんがおられ、「同友会の活動は同友会らしさを貫くことが大切である」と話されたことが、深く印象に残りました。
2日目の最後に再び全体会議が行われ、総会宣言が採択され閉幕となりました。
 同友会の全国行事に参加して感じるのは、同じ理念を共有する全国の仲間との連帯感と精力的に経営をしている各地の会員から学ぶことが非常に多いということです。同友会で学んで実践することにより自社の経営を強じんなものにし、同時に地域で同友会の輪を大きく広げることにより、豊かな地域社会を実現させたいと思いました。

第4分科会・参加して
テーマ「同友会がめざす企業づくりを具体的にイメージしよう」

 現在、中小企業家同友会全国協議会が検討している「企業変革支援プログラム」についての報告及び「経営成熟度診断プログラム」のテスト結果をもとに検討を行った。
 「企業変革支援プログラム」は、同友会運動が長年の間に培ってきた、企業づくりにかかわる見解(たとえば「中小企業における労使関係の見解」(労使見解)や「21世紀型中小企業づくり」など)にもとづいた、経営指針づくりや社員教育、共同求人などのさまざまな活動や、会員の経営実践などの教訓をもとにまとめられたもの。
 「企業変革支援プログラム」は入門編である「経営成熟度診断プログラム」と「本編」からなり、「本編」はまだ作成されていないが、今回の分科会で検討する「経営成熟度診断プログラム」は、企業を評価・査定するためのものではなく、経営者が自社分析し、自社がどのレベルにあるか、今後の経営課題がどこにあるかを確認するためのものである。
 経営成熟度診断で自社分析を行うことで、経営者が自社の課題の大枠をつかみ、問題意識を持つ助けになる。成熟度レベルの経年変化を経営者自身がつかむことで、これまでの企業活動を客観的に振り返り、今後の展開に生かすことができる。社員も同様に本診断をもとに自社分析を行い、経営者の診断結果との相違を明らかにすることで、自社の課題がさらに明確になる。
 また、同友会活動においてこの診断は、同友会がめざす企業像の一端を知らせるものとなり、新会員や創業間もない会員の皆さんが自社分析することで、同友会で何をどう学べばよいかが明らかになる。
 同友会では、成熟度診断を全会員に行い、その情報を蓄積していくことで、会員の経営実態をリアルにつかみ、同友会の例会のテーマ設定や学びの体系づくり、政策活動などにも活用できると考えているようである。
 今回の分科会に提示された「経営成熟度診断プログラム」は、次のような特徴がある。
①経営を多角的にとらえた、大きな5つのカテゴリーと、それぞれの小項目からなる22の質問で構成されている。
②22の質問に対し、6段階の成熟度レベルで評価する。
③レイダーチャートにより評価全体像をアウトプットする。
 この「経営成熟度診断プログラム」を実施することにより、自社の強みや弱みが把握でき、今後の経営課題が明らかになるというシステムになっている。
 「経営成熟度診断プログラム」についてのグループ討論の内容は次のようなもの。
①自社を客観的に分析するツールとして有効であると思われる。
②経営指針作成後に定期的に診断を行うことが有効ではないか。
③使い方が問題で、経営指針をまだ作成していないような新入会員に強制的に実施するような方法は避けた方が良いと思われる。
④理念ばかりではなく、経営方針・経営計画を強化するツールとして使えると思われる。

                     大木社会保険労務士事務所 大木 隆

定時総会・分科会参加報告・感想  中尾 大介

   7月10日(木)に定時総会に参加させていただきました。定時総会は全体会議と分科会からなり、分科会においては2日間にわたりグループ討論を行うようです。僕は第6分科会「中小企業立県をめざす行政と私たちのかかわり~いち早く中小企業振興基本条例を制定した埼玉県と私たちの課題~」で報告を拝聴しました。

 第6分科会を選んだ理由は、報告者3名のうち1人が同業種の社長で、同友会活動を熱心にされている同業種の方が、どのようなコトをお考えか知りたいと思ったからです。残りの報告者は埼玉県議会議員、埼玉県産業労働部部長で、3名がそれぞれの立場から、地域との関わり方、中小企業振興基本条例を制定するまでを報告してくれました。
 埼玉県が制定したといわれる中小企業振興基本条例の内容は、県が積極的に推進している地産地消、経営革新の促進、産官学ならぬ地産学(地域・産業界・大学等)の連携、融資・補助制度の充実など、弱い中小企業をまもり、発展支援の為の条例でびっくりしました。
 東京のベッドタウンとして人口増加がいちじるしい埼玉県ほどの環境が無いにしても、鳥取県ができる「地域みんなで生きていく」を実行していければ良いなと感じました。その為には官民が協力しあえる環境作りを同友会活動を通してつくっていかなければならないと思います。
 分科会の中のグループ討論ででた意見に、「同友会は社会に対してまだまだ発言力が小さすぎる。会員増強、会員企業の発展をもとに同友会が経営環境を改善するような発言を県や金融機関に対して、できるようにならなければなりません。」というのがありました。
 自分たち一人一人の活動は小さくても、みんなで取り組めば環境すら変えることができるということに改めて気づかせてもらった定時総会でした。報告者の中のひとり、同業者の社長の考え方はすごく発展的で次元の違いを感じました(>_<)。

                         ㈲サイン技研 中尾 大介

定時総会・分科会参加報告・感想  渡部 正人

  第18分科会に参加して
    「渋沢栄一の企業家理念」に学ぶ~同友会理念との共通性は何か~
                     報告者 赤石義博氏(中同協)
  
ご存知の通り前会長、現相談役、渋沢栄一の大ファンであることが伺えるほどのマニアックな難しい話でした。

報告内容(概要)
 渋沢栄一は、幕末から戦前まで、500の会社設立を初めとする企業活動、600の学校設立を初めとする社会活動に参加。「経世済民」、「博施済衆」の理念の下、私利私欲のためではなく、万民・国家のために活躍。いまの経団連につながる、大企業が日本を支えるという福沢諭吉の考えと異なり、いまの商工会議所を中心とする、中小企業が日本を支えるという考え。
いまの中小企業家同友会の理念「自主・民主・連帯」の深い意味(「人間らしく生きる」「生きる」「暮らしを守る」)にどうつながるのか、を赤石氏は力説されました。
時間が足りず、話し半ばで終了したのが残念でした。
 グループ討論では他県、都会や地方のいろいろな方の考えややり方(いつもの鳥取での決まった方々との話ではない)が聞けて、とても新鮮でした。

                        ㈱Mnet Corporation 渡部 正人

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