同友会ニュース−活動報告

5月例会・報告のまとめ

「鍵屋」から『防犯屋』へ ~地域を守り、地域から必要とされる企業へ~

 藤井 純一氏 5月例会報告のまとめ
        「経営者として成長していくための第一歩」
      ~経営指針成文化セミナーに参加して学んだ事~
〈報告者〉 山陰中央防犯センター 代表 藤井 純一 氏(ふじい じゅんいち)
                                   鳥取同友会
     
5月例会は、我が鳥取同友会より4人目となる藤井さんにご報告頂きました。
倉吉生まれの米子育ち、藤井青年は高校を卒業と同時に憧れの東京へと上京します。
東京での暮らしはなかなか順風満帆とは行かず、会社の社長との意見の食違いや、優柔不断な性格で目標が定まらず、ついつい給料の高さで仕事を選んでしまう、そんなことを繰り返しながら5つの職を転々とした後、米子に帰省します。
会社員時代に、会社勤めの物足りなさが募り、幼少の頃から得意な「手先」を生かした商売がしたいと思い始めます。「競争相手が少なくて、人の役に立てる仕事がしたい!」と鍵屋さんになることを決め、2001年9月に念願叶い「山陰中央防犯センター」を開業独立します。
開業当初は、毎日営業で走り回るばかりでした。いくつかの提携先やお客様も出来始めたものの、緊急を要する仕事柄、売上も不安定。「この先このままで良いのだろうか?」と悩んでいた時、鳥取同友会の田中美幸さんとの出会いがありました。
(藤井さん曰く『運命の出会い』)たまたまご自宅の鍵の件でご相談された田中さんでしたが、実は、それぞれのお子さんの入学式で偶然にも同じクラスになり、それから家族ぐるみのお付き合いが始まります。
そんな田中さんからの紹介で、同友会のことを知り入会されます。「今振り返れば、経営について相談する相手が欲しかった」と語られる藤井さん。
毎月の例会に参加する中で、自分と会社を変えていく必要性を強く感じ「第2期経営指針を創る会」へ積極的に参加されます。
毎月1回、全5講からなる成文化セミナーは、毎回宿題が出され、いつも提出期限ぎりぎりまで悩まれた藤井さんは、「今から思うと、あの時ほど自社のことについて深く考えたことはなかった。ほんとに感謝している。」と、しみじみ語られました。
また、このセミナーを通してたくさんの“気づき”が得られた、とも話されました。自分の思いや理念を、誰にでも分かり易く文章にする事の難しさや、自社や同業他社の分析の大切さ、あるいは、素直に気持ちを表現できず、つい難しい言葉を使ってしまう癖など、今までに見えなかった物が見えてくるセミナーではなかったかと思います。
そして何よりも、「大切なのは、まず経営者として“自分が学び変わり続ける事”。今では、ただ犯罪を防ぐ為の商品を販売するのではなく、犯罪が起きない様な“まちづくり”をする為に、この地域に於いて自社(自分)はどの様な役割を果たしていくか、という事を考える様になった」と語られる藤井さんの表情には、もう迷いのない自信に満ちた力強さを感じました。
いろいろな人との出会いやセミナーで得られた“気づき”が、藤井さんの考え方や言動、行動を変え、地域を守り、この地域から必要とされる企業へと一歩ずつ着実に、そして確実に歩まれている大変素晴らしいご報告でした。

              会員拡大担当グループ (有)こめや産業 浜田 貴稔


5月例会の感想 2007年5月22日(火)

●藤井さんが、成文化セミナーを通し「鍵屋」から「防犯屋」へと変化し、仕事の幅も拡げ、「仕事があるのは地域が危険な証拠。地域の人々が被害にあわないことを発信することが、自分の本来の役割であった。」ことに気づかれ、地域をより安全な住みよい町にするために、身近にできることから実践されているとてもよい報告でした。
 信用・信頼を得られれば、必然的に「法人化」しなくてはならない!!ということに気づかれたところも素晴らしいと思いました。

●藤井さんのサラリーマン時代から起業へ、そして、経営への道のりをホンネで話される姿を見て感動しました。ぜひ、地域に必要とされる企業になってください。
 人が困ったときに役に立てる職業はスバラシイと思います。ありがとうございました。

●経営理念の「笑顔の絶えない地域づくり」というのが本人様同様、すばらしいと思います。 そのためには自分は何をすれば、に繋がっていくように感じました。“安全”が、最も求められている世の中で、やるべきことが見えてきました。

●「鍵屋」から「防犯屋」へと変わっていく努力を続けておられるのに感動した。
 「経営について相談する人が欲しかった」と同友会への入会の動機を話されてましたが、私もそういう関係の人ができるように頑張りたい。

●「学んで、気づいて、変わる」ことの大切さをあらためて感じました。
  地域が生きるために「長屋の精神」を持って、共に生きることが必要であると気づきました。
 
●本日の例会では「経営とは?」といった、ずばり私自身の疑問の核たるものでした。藤井さんの発表にあったように「気持ちの変化が仕事に変わった」という言葉を聞いて、自分も経営についてもう一度向き合って、気持ちの入った経営・仕事をしたいと思いました。

●経営とは・・・・・
 自分にとって遠い言葉であったような気がします。しかしながら、自分の立場を考えると、そこへ意識を向けなければいけないと改めて感じた次第です。

●初めての参加で非常に緊張しました。グループ討論の際に、様々な業種の方の意見を聞くことができ、大変参考になりました。各々の立場での意見でしたが、行き着くところは共通していると思いました。
これからも参加して、勉強したいと思います。

●経営者として、会社として地域にどれだけ関わっていけるかを改めて思いました。
 人と人との関わりあいが経営にも通じるのではないか。どんな仕事でも必ず人が関わります。相手のために役に立ちたいと思うところから経営は始まるのではないでしょうか。

●経営者としての立場、考え方、悩み、問題点は百人百様であると改めて気づかされ、その内容でグループ討議することの良さを感じました。

●経営者の役割とは「社員のモチベーションをいかに高めていく」ことであることを再認識させていただきました。
 久しぶりの例会でしたが、グループ討論はやはり良いですね。

●防犯をキーワードとした地域の安全づくりについて考えることができました。
 残念ながら、時代は犯罪多発化に向かっており、藤井さんの仕事は本業、ボランティア共、多忙になっていくことと思います。
 地域について、グループメンバーから貴重な話をたくさん聞き、米子サイズのメリットをますます活性化させていただきたいと思いました。

●米子サイズ(人と人が繋がり、共鳴しあう町サイズ)という言葉に出会って嬉しくなった。この土地で仕事をさせていただけることも有難いと思った。
 様々な分野で会社が営まれているが、皆、地域の人を大切に元気にしていきたいという思いを共有できたと思う。
 まとめとして、発表などの場はやはり有難いし大切。

<オブザーバーより>

●久しぶりの参加で新鮮な気持ちで時間を過ごすことができました。
 グループ討論でのメンバーの方々のお話が聞けたことが、大変参考になりました。
 又、参加できるよう考えております。有難うございました

●異業種と考えると、違う考え方・違う発想などがあると思っていましたが、テーマを決めると、行き着く先は同じであることを強く感じました。本日はありがとうございました。

●経営理念を創る具体的な方法・手法を参考にしたかった。
 
以上,参加者からの感想でした。


▲ このページの先頭にもどる

トップページに戻る同友会ニュースのインデックスへ

同友会とは?へ活動内容へ入会案内へ所在地・連絡先へリンク集へ行事予定へ

検索

中小企業家同友会共同求人サイトJobwayへ
中小企業家同友会全国協議会のサイトへ
同友会会員企業検索のページへ
RSS