同友会ニュース−活動報告

3月例会・報告のまとめ

まずはやってみよう!

  3月例会 3月5日(月)18:30 米子コンベンションセンター
「手探りの中、確実に成長していくために」
〈報告者〉ティーアンドディー(有) 代表取締役 錦織 信雄氏(にしこり のぶお)
     
3月例会は我が鳥取同友会より3人目となる錦織さんにご報告頂きました。
錦織さんは、以前より「何か自分でやってみたい!」という思いがありました。この不況の中、今後訪れるであろう高齢化社会に向け、確実に需要があることをにらみ、介護保険制度がスタートするのを機に、それまで勤めていた会社を辞め、1999年ティーアンドディー(有)を創業されます。創業までの6ヶ月間、資格の取得や創業の為の準備に日々勉強に励まれ、まさに手探りの中のスタートでした。しかし現実は厳しく、初めての仕事を頂くまでに1ヶ月程の時間がかかったそうです。社員に気を配り、お客様に満足して頂けるサービスを提供したいと朝から晩まで仕事に追われる毎日でした。創業以来、2、3年は安定した仕事量もありましたが、創業当初からの赤字の累積、そして柱としていた訪問介護の利益率が極めて低く、厳しい経営状態が続いていたこともあり、平成15年デイサービスを導入します。しかし、仕事量や社員数は増えてきたものの、共有すべき意識や価値観といったものが社員にうまく伝わっていないのではないだろうか。会社組織として社員全員でベクトルを合わせていくための軸が必要だと気づかれます。創業前よりお姉様のご紹介で岡山同友会の活動にオブザーバー参加され、また鳥取同友会の準備会へも参加されておられましたが、「まずはやってみよう!」という思いから、岡山同友会の経営指針成文化セミナーを受講されます。創業時から「お客様に、このサービスを受けて良かったと思って頂けるサービスをしよう!自分たちが、この仕事をして良かったと思う様な仕事をしよう!この会社に入って良かったと思う様な会社にして行こう!」という理念的な思いはありました。しかし、セミナーを受講され、理念は経営者の一人よがりであってはならない。また、ひとつの言葉でも、それぞれの人によって受けとめ方、とらえ方が違うので、より分かり易い表現でなくてはならない・・・などたくさんの気づきを得られました。
今期より成文化された理念を社員に発表し、その実践へ向けての第一歩を踏み出されました。今後は、各部署で話し合いを中心に社員へ理念を浸透させ、社員個々の行動理念を作り上げて行きたいと語られました。「自分たちだからこそ出来るサービス」を追及し、仕事を軸として、人との繋がりを大切にし、達成感や満足感を感じ取れる自主的社員を育成し、強靭な経営体質を構築して行きたいとも話されました。
錦織さん曰く、「社員教育は語りかけ」。社員に気を配り、語りかけ、話を聞きながら共に成長していく。常に初心を忘れることなく、今後は社員と一緒に新しい理念を作ってゆきたいと話されました。
業界に吹き始めた逆風を乗り越え、社員と共に理念を共有し実践していこうとする、錦織さんの迷いの無い確信と自信に満ちた大変素晴らしい報告でした。
又、参加者から
●私も指針づくりをしましたが、なかなか実行(践)ができず悩んでいます。錦織さんの「まずやってみる」これが一番ですネ~。
 報告をとおして、「共に学ぶ」この発想も感動しました。例会をそうした立場でとらえてみるのは素晴らしいですし、多くの会員の報告のきっかけになるのではないかと思いました。

●「まずやってみる」のポリシーに共感しました。
 指針を創っても実践できてないことに気づき、まずは実行できる環境を自分でつくっていく必要性を感じました。

●「その場しのぎ」「場あたり的」「問題の先送り」これを改善するためには、経営者がしっかりとした理念を持って社員、顧客、仕入先などにあたっていくしかないと思います。

●経営指針をしっかりやっていくことは必要ではあるが、時代の変化に対応することも必要。経営指針を更に充実させるための見直しも必要と感じました。

●「ぶれない経営」をするために、まず経営理念は基本となると改めて実感しました。しかし、理念ばかりではなく「方針・計画」がそろい、ぶれない経営へ近づける事にも改めて気づきました。

●本日の「あなたは、ぶれない経営をしていますか」というテーマに、自分自身、自信がないと痛感しました。
 皆さんの意見を聞いたり、自分の意見を聞いていただいた結果、経営者・社員が納得できる目標・経営理念を持つべきだ。その結果、ぶれない経営ができるのではないかと感じました。

●「あなたは、ぶれない経営をしていますか」について、経営者自身がぶれていないかどうか?
 “ひとりよがり”感情的”“思い込み”になっていないかという意見を、我が身に置き換えてみて反省いたしました。
 特に、“思い込み”については、外的環境の変化のとらえ方について、気をつけなくてはいけないと気づきました。

●理念は会社にとって、やはりなくてはならないものだと再認識しました。
 経営者は常に、これで良いのか、自問自答し、常に学び続けないといけないと思いました。
 科学性、社会性、人間性の3点を見つめていくことが大切だと聞き、本当にそうだと感じ、自分自身見つめ直していきたいです。
などの感想をいただきました。
     
   例会担当グループ (有)こめや産業 浜田貴稔

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