米子支部９月例会　報告のまとめ

私には経営理念がある

　　　　　●とき：９月２５日（金）　●ところ：米子コンベンションセンター

　　　　　　　　　　「迫りくる問題、それでも理念は手放さない」

　　　　　　　　～人材教育、組織、ルールの見直し、そして自己変革～

　　　　　　報告者：綜合印刷出版株式会社　代表取締役社長　田村　仁美氏
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　鳥取同友会　鳥取支部幹事・女性部長

　田村氏は、後継者として入社され、ＩＴの普及、市町村合併等市場の縮小が進む中、もっと会社をよくしたい、もっと地域をよくしたいとの思いから同友会に入会され、経営理念、経営指針の作成をされました。後継者として社内改革、販売戦略、地域貢献と、夢と希望にあふれた取り組みをされ、青年経営者全国交流会の分科会で、そのあふれる情熱を報告されました。

　その後、今から２年前に３代目社長に就任され、まずは社内改革からと取組をスタートされますが、社員との対話から、直接いろいろな問題、難題、不満を聞くことになり、思いを伝える難しさ、責任の重さを感じ、社員からの言葉に社員の働きがい、自分の働きがいを見失いそうになられ、経営理念の「社員ひとりひとりが、いきいきとともに働き育ち合う会社をめざします」いっそこの理念を外そうかとまで考えるようになったと・・・。

　しかし「これではいけない」「これは私らしくない」　夢と希望にあふれたあの頃の感覚を取り戻そう、思いは叶う、私にはやはり経営理念があると、思いを新たに自己改革、人材づくり、会社づくりに取り組まれる苦悩の日々から問題、難題に田村氏がいかに考え解決をしていったか、具体的な事例を上げながらの報告をいただきました。

　グループ討論では、「あなたの会社で起こった大変なことをいかに克服しましたか？」をテーマに、報告での気づき、学びを活発に話しあうことが出来た。

　参加者からは、経営現場のリアルな話が聞け、大変有意義な報告だったとの感想が多数あった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　報告：有限会社山陰プリントケース　藤澤　幹範

グループ討論テーマ：『あなたの会社で起こった大変なことをいかに克服しましたか？』