同友会ニュース−活動報告
鳥取支部 7月例会 報告のまとめ
社長の仕事とは!?
●とき:7月19日(金)18:30 ●ところ:とりぎん文化会館
『 社長の仕事って何? 』
~価値観の違いが縁の切れ目になりかけていました~
<報告者>㈱サカモト 専務取締役 坂本 晴信 氏
鳥取同友会 副代表理事 鳥取支部長
㈱サカモトは55年前に坂本氏の祖父が始められました。時代は平成となり、坂本氏の父が後を継ぎますが、その父が不慮の事故に襲われます。当時、会社を継ぐ気のなかった坂本氏の心境に変化が起きることになります。
後継者は自分しかいないという決意のもと入社をし、一生懸命仕事を覚え、他の社員が帰った後も夜中まで働いていましたが、会社のやり方に納得がいかず、なぜかイライラとする毎日でした。そんな中、一度は会社を辞めることになります。しかし、会社を飛び出したことで、実は、社員が自分を後継者として思ってくれていたことがわかり、その間に坂本氏自身も自分の置かれた立場と大事にすべきものは何かについて気づかされます。
再び会社に戻った坂本氏、しかし代表である母とは考えの相違からうまくいかず、会社の売り上げも落ち込んでいました。そんな時、同友会の存在を知り、なんとかしたいという思いから、当時できたばかりの鳥取支部準備会にすぐに入会をし、経営指針を作成します。経営指針を作ることで、自分の思いを成文化し、当時衝突していたベテラン社員に今の気持ちを伝え、その社員が辞めるのを思いとどまってくれたこともありました。
業界も非常に厳しい状況にある中、「したい事、やりたい事はチャレンジしよう!」と今は、新しい事業にも乗り出し、結果を出し始めている坂本氏。
坂本氏の考える社長の仕事とは、一つ、世の中の動きを知ること、一つ、社員や自分の会社の協力者のやる気を高めること、一つ、人格を高めることの三つ。
来年には、社長に就任される予定の坂本氏のその決意を感じさせる報告でした。
報告:例会委員会 藤田社会保険労務士事務所 田中 伸一
グループ討論テーマ:「あなたの考える社長の仕事って 何ですか?」